月曜日朝の善福寺公園は曇り。ときおり霧雨降るもミストっぽくて歩くのに支障なし。風さわやか。
けさも上池にカワセミ。
2羽が並んでとまっていたが、そのうちの1羽。
葉っぱの上でアカボシゴマダラがジッとしている。
羽化してまだ時間が経っていなくて、翅を乾かしているのだろうか。近づいても動かない。
黄色い口吻を丸めていて、複眼も黄色というかオレンジ色。
このチョウはアカボシゴマダラの名義タイプ亜種といって、もともとベトナム北部から中国、台湾、朝鮮半島に分布する広域分布種だが、日本では奄美大島にのみ原産していたのが、関東南部に中国大陸亜種を人為的に持ち込まれ、要注意外来生物(生態系被害防止外来種)に指定されているという。
ゴマダラチョウに極めてよく似ているが、後翅外縁に赤い斑紋があるのが特徴(春型は斑紋がないのもある)。
ただし、教科書的には複眼は黒色となっているが、善福寺公園で見るアカボシゴマダラは複眼が黄色のものばかりだ。複眼が黄色いのはゴマダラチョウの特徴だから、ひょっとしてゴマダラチョウとの交雑が進んでいるのだろうか?
下池にまわると池のほとり近くにメスのカワセミ。
このところ毎日、同じようなところにとまっている。
ソーセージみたいなガマ(蒲)の花穂がふくらんでいる。
夏の花期が終わって、枯れたあとの花穂からはやがて次々と綿毛が出てくるようになる。
草陰からホシゴイ(ゴイサギの幼鳥)が首をのばしていた。
アシタバの花の上にいるのは、頭部が黄色で、上翅と脚は黒いクロウリハムシのようだ。
サンショウ(山椒)の実が赤くなっている。
始めは緑色をしている実は、秋になると赤く熟し、皮が弾けると中から黒い種が出てくる。
サンショウには青い実(未熟な実)と赤い実(熟した実)の2種類があり、青い実は主に佃煮など加熱して食べるが、熟して赤い実になると乾燥させて、種を取って皮の部分をすりつぶして食べる。これが香辛料として使われることになる。
今は「はじかみ」というと主としてショウガを指すが、かつてはサンショウも「はじかみ」と呼ばれていて、どちらも噛むと辛いことからこう呼ばれていたそうだ。
古事記にも登場するくらい古くからある言葉だという。