木曜日朝の善福寺公園は快晴。気温はそれほど低くないはずだが、北風が強く、寒い。
けさも上池にカワセミが1羽。
朝の光が強くて性別はわからないが。
上池から下池に向かっていると、シメがやってきていた。
ときどき移動しながら様子をうかがっている感じ。
シメの特徴は何といってもあの太くて短いクチバシだろう。
多くの鳥は木の実を食べるとき、皮の固いのは避けて、やわらかそうなのを丸飲みしてタネをフンとして出す。これにより種子散布に貢献し植物の子孫繁栄に協力しているのだが、シメはちょっと違う。
何しろシメのクチバシの噛む力は30㎏とも50㎏ともいわれるが、固い木の実を容易に割って、中身だけを上手に食べることができるという。
私たち人間がふだんの食事のときの噛む力(咬合力)は男性で60㎏、女性で40㎏といわれていて、だいたいその人の体重と同じぐらい。
それなのに、スズメよりちょっと大きいくらいにすぎないシメがそれだけの噛む力を持っているということは、体重比で考えても相当なものだといわざるをえない。
冬の寒さの中でも可憐に咲いているスイセン。
ニホンズイセンはヒガンバナなどと同じ三倍体なので基本的に種子ができないので球根で増えていく。だから虫を呼び寄せ花粉媒介をしてもらう必要はなさそうなのに花は咲く。
三倍体の植物は突然変異を起源にしているという。
ということは、スイセンにもかつて花粉をつくって子孫を増やす二倍体の時代があり、その記憶がいまだに美しい花となって残っているのだろうか。