金曜日朝の善福寺公園は晴れときどき曇り。多少風があるが穏やか。
けさも公園に着くなり出迎えてくれたのはメスのモズ。
上池ではけさもカワセミの鳴き交わす声。
盛んに鳴いているのはメスのほう。
オスの近くにとまった。
けさもオスはなぜか消極的で、メスが近づくと逃げていく。
あるいは逆に誘っているのか? 他人の恋路はわからない。
するとオスが小魚をゲット。
すぐに食べちゃったから求愛の意志はなさそう?
また2羽が近づいたが、やがて別れて飛び去った。
ヒメコブシが今にも咲こうというところ。
ソメイヨシノのツボミがますます膨らみ、赤身を帯びてきていた。
下池ではけさもカワセミのペアがせっせと巣作り中だった。
交代で穴の中に入っていっては土を掻きだしたり、踏み固めたりしている。
黒い土の塊をくわえて出てきたところ。土はペッと水中に捨てていた。
しかし、東京地方は今夜から明日にかけて雨予報なんだが・・・。
小川ではジョウビタキのオス。
シロハラもそろそろ北へ帰るころか。
下池を1周してふたたび上池に戻ると、さきほどのカワセミのオスとメスだろうか。
今度は仲むつまじい感じで並んでとまっていた。
さっきは逃げてばかりいたオスも、今度は積極的に見えるのはどうしたわけか?
互いにどんどん接近していく。
結婚にゴールインか?と思ったら、パッと飛び去っていった。
しかし、ピーピー鳴く声は聞こえていたから、見てないところで懇ろになっているのだろうか?
ヒキガエルの卵はオタマジャクシになっていた。
よーく見ると鰓(えら)みたいなのができている。
オタマジャクシは水の中を泳ぎながら生活するから、水中の酸素を取り入れるために鰓で呼吸しているのだろう。
やがて成長すると、尾っぽはなくなり、脚が出て、陸上で暮せるように肺呼吸する子ガエルとなっていく。
それにしてもヒキガエルってガマガエルのこと。オタマジャクシのときはとてもちっちゃい。
オタマジャクシを観察していると、近くでチャッチャッというウグイスの地鳴きの声。
そーっと近づくと、藪の中をウグイスが移動していくところだった。
なかなか姿をあらわさないが、一瞬、顔を出したところ。
ウグイスの、というより小さな鳥たちの特徴として、移動中にピタッと動きを止めることがある。これは、まわりの風景に溶け込んで天敵をやりすごすための“知恵”のひとつといわれるが、ウグイスでよくそれを見る。
今回も地鳴きの声がしなくなって、藪の中を移動する気配もなくなったので、どこかに飛んで行ったかと思ったら、さにあらず。ジッと動かないでいるところをパチリ。
本人は隠れているつもりだろうが。
距離にして1メートルぐらい。時間にして数十秒。こんな近くで、しかもじっくりとウグイスを見るのは初めてのことだった。
カンヒザクラの花がたくさん落ちていた。
さきほどワカケホンセイインコの群れが飛んでいたから、インコがやってきたせいだろう。
もともと南方系のインコは花の蜜が大好物だが、メジロやヒヨドリが上手に蜜だけ吸うのに対して、インコは花を噛みちぎって密だけ吸い、花をポイッと捨ててしまうという。
つまりインコは花散らしの鳥というわけだ。