土曜日朝の善福寺公園は快晴。蒸し暑い。
公園に着くなり上池のカワセミを探すと、もう巣立ちした幼鳥は独立したと思っていたら、何と3羽が近くに寄り添っていた。
カワセミは独立すると単独行動となり、自分の縄張りを持つはずだが、まだ親離れしてないのか?
メスっぽいカワセミは親だろうか。
2羽が仲よくおしゃべり中。左側のがかしましい。
少し離れたところで。
下池に回ると、けさもカワセミは1羽だけで、メスのカワセミ。クチバシが汚れているから食事のあとか。
公園を1周して再び上池に戻ると、さきほどの3羽のうちの1羽か。まだあどけない感じ。
サングラスか仮面をかけたようなクモ。
アズチグモだ。
網を張らない徘徊性のカニグモの仲間。
目のあたりの模様がどう見てもサングラスか仮面のように見える。
葉っぱの裏にアカボシゴマダラが止まっていた。
羽化したばかりなのか、近づいていっても逃げない。
おかげでジックリ観察。
黒白のごまだら模様に後翅に赤班列があるのが特徴のタテハチョウの仲間。
もともとは奄美諸島のみで見られたが、近年、中国から持ち込まれたと思われる別亜種が関東近辺で繁殖を広げているという。
長くて黄色い口吻は丸めて収納されている。
複眼は黒色、とネットの図鑑には載っているが、けさ見たのはダイダイ色だ。
もともと日本にいるゴマダラチョウの複眼はダイダイ色。とすると、このアカボシゴマダラは在来種のゴマダラチョウとの掛け合わせか?というとそうではなく、チョウの図鑑の標本写真にも黄色のものが掲載されているし、左右の複眼で色が違う個体が報告されたこともあるという。だからたぶん、ゴマダラチョウとの交雑ではなく、アカボシゴマダラの中で遺伝的に2つの型があるのではないか、と考えられているようだ。
公園内のまあ~るくなった木漏れ日。
木漏れ日は、木の葉と葉が重なって、その隙間がちょうどピンホールになって地面に太陽の像が逆さまに映る現象だが、けさのはやけに大きい丸が描かれていた。
木漏れ日というとなぜか冬を連想する。寒い季節だから余計に光を求めるのだろうか。
しかし、当然ながら木漏れ日は1年中みられるから、俳句の季語にもなっていない。
たとえば次の句。
紅葉谿朝の木洩れ日移りつつ 稲畑汀子
ちゃんと「紅葉」という季語が読み込まれている。
木漏れ日といえばルノワールの「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」。木漏れ日の下で踊り、酒を飲む人々の姿を描いた絵だが、あれは秋か、春か。
まさか真夏ではないだろうが。