日曜日午後の善福寺公園へ、ポカポカ陽気なので出かけていく。
どっと人が出ていて、ベンチはほぼすべて埋まっている。子連れ、老若男女のカップル多し。
自粛要請でも外には出たい。とするといくところは近くの公園ぐらいなのだろう。
朝の公園と昼の公園とでは見られるものが違う。
まずはチョウ。
翅がボロボロのキチョウ。
成虫のまま越冬し、ジッとしているが、暖かくなると飛び始める。それでももうだいぶ飛び疲れたのだろうか。
こちらは元気そうなキアゲハか。
シャクナゲの蜜を吸っていたが、キアゲハにしては黒っぽいが。
テントウムシが交尾中か。
ひっくり返っても落ちない。ツヤツヤの背中からよく滑り落ちないものだ。
唇形した花はオドリコソウか。
シソ科の植物だから葉っぱはシソそっくり。
花の形が笠をかぶった踊子に似ているところからこの名がついたんだとか。
ちいさくひっそりと咲いているのはトキワツユクサ。
花びらは3枚、萼片も先がとがっていて3枚で、どちらも三角形で美しい造形。
葉っぱは冬でも常緑の濃い緑で、ツユクサに似ているというのでトキワツユクサ(常磐露草)。
南アメリカ原産。鑑賞用として昭和初期に南アメリカから持ち込まれたが、現在は多くが野生化している帰化植物だとか。
そのトキワツユクサの葉っぱの上をシャクトリムシが歩いていた。
それにしても変わった歩き方。その理由は、シャクトリムシは体の前後の端にしか足がないからだという。観察してみると、まず前の方の足を離して体をまっすぐに伸ばし、ブラブラさせて目的地を選んでそこに着地すると、今度は後ろの足を離して前の足のところまで持っていく。このとき体がU字型になるが、その様子がまるで尺を取るみたいなのでシャクトリムシ。
本人はああいう歩き方が合理的だと思っているのだろう。