善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

カラスウリかキカラスウリか

8月最後の日曜日、朝の善福寺公園は曇り。涼しい。猛暑は終わって、いつの間にか秋の気配。
しかし、セミは相変わらずかしましく鳴いている。

上池をめぐっていると、白いモジャモジャの不思議な花を発見。
ツル性で、ほかの木にまとわりついて咲いている。
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あとで調べたらカラスウリ(烏瓜)の花だった。
秋になると赤い実を成らし、カラスが好んで食べるというのでこの名がついた。

花弁の淵から糸状にヒモのようなものが何本も伸びている。このヒモも花弁の一部だというが、つぼみのときはきれいに折り畳まれていて、開花のときにみるみる伸びていくらしい。

ただし、カラスウリの花は夜に咲いて朝にはしぼんでしまう一夜花だという。
散歩していたのは朝の9時ごろで、朝にしては遅い。

カラスウリの仲間にはもうひとつ、キカラスウリというのがある。
こちらも夜に開花するが、カラスウリが朝になるとしぼんでしまうのに対して、夜が明けても咲いているという。カラスウリが秋に赤い実をつけるのに対して、こちらは黄色の実をつける。たしかに、よく見ると真ん中の部分が黄色い。とすると、こちらはキカラスウリだろうか。

それにしてもなぜ、朝になっても咲いているのか?
ひょっとしてカラスウリより長い時間咲くことで、より虫が訪れやすくしようとするキカラスウリの戦略だろうか。そのことを、しぼんでしまったカラスウリは知ってか知らずか。

ちなみに、キカラスウリの変種であるチョウセンカラスウリエイズの薬だか抗がん薬として注目されているのだとか。

下池に、羽化したばかりのセミがいて、透明で美しいはねの色をしていた。
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