水曜日朝の善福寺公園は曇りのち快晴。風がないのでムシムシする。
あっちでもこっちでも羽化直後のセミを見た。
朝の時点でこれだから、夜中に公園に来たらたくさんの羽化シーンが見られただろう。
木の上の方で脱け殻が固まっていた。
広い公園なのだから、何も密着しながら羽化しなくてもいいのに、と思うのだが。
羽化途中のもいた。
全体が乳白色で、翅もまだ縮れている。
よくみると、体と殻をつないでいる白いヒモのようなものがみえる。羽化途中に体が落ちてしまわないようにする“安全ベルト”だろうか。
実はそうではなく、白いヒモはセミの幼虫時代の気管の脱け殻だそうだ。
セミ(だけではなく昆虫の場合)は、人間のように鼻や口で呼吸するのではなく、気門と呼ばれる孔から空気を取り入れ、気管を通して空気を全身に運んでいるという。
幼虫から羽化する際はこの気管の内側の表面まで脱皮するので、“裏返った靴下のような状態”で表に出てくるのだとか。
羽化途中で白いヒモはプツンと切れ、脱け殻に残る。
上からみるとたしかに横に2本の白いヒモがある。
しかし、よくみると真ん中にもヒモがあって、こちらは茶色っぽい色をしている。
白いヒモは幼虫時代の気管だが、真ん中の茶色のヒモは、やっぱり羽化中に落ちないようにする“安全ベルト”だろうか?
下から見ると、まるで天使のはねのようだ。
殻をまとったまま、羽化する場所を探して移動中の幼虫もいた。
久々にバッタ。ちかくにたくさんいたから、このあたりでいっせいに孵化したのか。
クコの花が1輪だけ咲いていた。
上池では遠くの方にカワセミ。
下池ではカワセミの2番子らしいのが2羽、公園デビューしたという。
ゴイサギがエサを求めてソロリソロリと歩いていた。
ランデブー中のコシアキトンボ。
近づいたり離れたり、互いに気を引こうとしているのか?