善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

天使のはね 羽化中のセミ

水曜日朝の善福寺公園は曇りのち快晴。風がないのでムシムシする。

 

けさの善福寺公園セミの羽化ラッシュ。

あっちでもこっちでも羽化直後のセミを見た。f:id:macchi105:20210728091451j:plain

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朝の時点でこれだから、夜中に公園に来たらたくさんの羽化シーンが見られただろう。

 

木の上の方で脱け殻が固まっていた。f:id:macchi105:20210728091551j:plain

広い公園なのだから、何も密着しながら羽化しなくてもいいのに、と思うのだが。

 

羽化途中のもいた。

全体が乳白色で、翅もまだ縮れている。f:id:macchi105:20210728091611j:plain

よくみると、体と殻をつないでいる白いヒモのようなものがみえる。羽化途中に体が落ちてしまわないようにする“安全ベルト”だろうか。

実はそうではなく、白いヒモはセミの幼虫時代の気管の脱け殻だそうだ。

セミ(だけではなく昆虫の場合)は、人間のように鼻や口で呼吸するのではなく、気門と呼ばれる孔から空気を取り入れ、気管を通して空気を全身に運んでいるという。

幼虫から羽化する際はこの気管の内側の表面まで脱皮するので、“裏返った靴下のような状態”で表に出てくるのだとか。

羽化途中で白いヒモはプツンと切れ、脱け殻に残る。

 

上からみるとたしかに横に2本の白いヒモがある。f:id:macchi105:20210728091641j:plain

しかし、よくみると真ん中にもヒモがあって、こちらは茶色っぽい色をしている。

白いヒモは幼虫時代の気管だが、真ん中の茶色のヒモは、やっぱり羽化中に落ちないようにする“安全ベルト”だろうか?

 

下から見ると、まるで天使のはねのようだ。f:id:macchi105:20210728091709j:plain

 

殻をまとったまま、羽化する場所を探して移動中の幼虫もいた。f:id:macchi105:20210728091737j:plain

 

久々にバッタ。ちかくにたくさんいたから、このあたりでいっせいに孵化したのか。f:id:macchi105:20210728091801j:plain

 

クコの花が1輪だけ咲いていた。f:id:macchi105:20210728091824j:plain

 

上池では遠くの方にカワセミf:id:macchi105:20210728091848j:plain

下池ではカワセミの2番子らしいのが2羽、公園デビューしたという。

 

ゴイサギがエサを求めてソロリソロリと歩いていた。f:id:macchi105:20210728091906j:plain

 

ランデブー中のコシアキトンボ。f:id:macchi105:20210728092034j:plain

近づいたり離れたり、互いに気を引こうとしているのか?