善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

サトキマダラヒカゲ

土曜日朝の善福寺公園は晴れ。ときどき雲に覆われるが、だんだん暑くなる。

大木の幹にチョウが張りつくように止まっていた。
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羽を閉じてジッとしている。
擬態しているからか、近寄っても動ぜず、逃げる気配はない。樹液でも吸っているのか。
何というチョウだろう?
ジャノメチョウの仲間の「サトキマダラヒカゲ」だろうか。
不思議な名前。里に棲んでいる黄色の斑があるチョウで、日陰が好き、というわけでサトノキマダラヒカゲ。山に棲む同種のチョウがいて、ヤマキマダラヒカゲという。いずれも日本固有種という。

アザミの花が咲いていた。
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山には山の愁いあり
海には海のかなしみや
ましてこころの花園に
咲きしあざみの花ならば

「あざみの歌」の1番。
作詩は横井弘。曲が発表されたのは1951年だが、戦争から帰った横井が、東京にあった家を失い、知人がいる下諏訪・霧ヶ峰八島高原に家族とともに転居した18歳のとき、アザミの花に自分の理想の女性像をだぶらせて作詩したといわれる。
ほかに「哀愁列車」「心の窓にともし灯を」「達者でナ」「川は流れる」「下町の太陽」「さよならはダンスのあとに」などの作詩がある。