予告編を見て「おもしろそーだなー」と思っていた「ロボジー」を観る。
ロボットの中に人間が入って、本物のロボットと世間を信じ込ませるお話。どこまでホントらしく描けるのか。ウソッパチをホントの話にしてしまうのが好きなワタシとしては見逃せない作品。
監督は「ウォーターボーイズ」「ハッピーフライト」の矢口史靖監督。
弱小家電メーカー・木村電器で働く小林、太田、長井の3人は、企業広告を目的に2足歩行のロボット「ニュー潮風」の開発を命ぜられる。
ところが、発表直前の事故でロボットは大破。その場しのぎで、一人暮らしの頑固老人・鈴木にロボットの中に入ってもらうことにするが、鈴木の勝手な活躍でニュー潮風は大評判になり、たちまち世界中から注目を浴びてしまう。
弱小家電メーカー・木村電器で働く小林、太田、長井の3人は、企業広告を目的に2足歩行のロボット「ニュー潮風」の開発を命ぜられる。
ところが、発表直前の事故でロボットは大破。その場しのぎで、一人暮らしの頑固老人・鈴木にロボットの中に入ってもらうことにするが、鈴木の勝手な活躍でニュー潮風は大評判になり、たちまち世界中から注目を浴びてしまう。
それにしても中に人間が入ったロボットがよくできていた。そのままの動きだけではとてもうまくいかないから、おそらくCGも多用されているだろうけど、観ている側としては完全に「あの中には人が入っている」と思ってしまう。
ギー、ギー、ガチャンという擬音の効果も大きいだろう。だれもがロボットはギー、ガチャンという音を発すると思っているから、あの音がすると考える前にロボットだと思ってしまう。
しかし、アイデアとしてはバツグンのアイデアなんだけど、「中に人が入っている」というのが観客の中で十分に咀嚼されてしまえば、やがてそれだけの話で終わってしまう。「アイデアが命」の映画にありがちな展開。だんだん話が進んでいくうちに盛り上がりを欠くようになっていって、物語としての破綻も見え隠れしてくる。
ところが、矢口監督は2枚腰で最後の最後に話を盛り上げ、見事なエンディングを演出していた。
落語でいえば“仕込みオチ”。
ところが、矢口監督は2枚腰で最後の最後に話を盛り上げ、見事なエンディングを演出していた。
落語でいえば“仕込みオチ”。