善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

真冬の赤い実

4日の善福寺公園は晴れ。寒い。氷がいつも以上に厚く張っている。

上池に赤い実の木。葉は落ちて枯れ木に赤い実が鮮やかだが、何という名前だろう。
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どこかウメに似ているが、まさかウメは赤い実をつけない。
帰って調べたが、ひょっとしてウメモドキかもしれない。

ウメモドキは日本原産。本州・四国・九州の山野に自生する高さ2~3mの低木で冬は落葉する。
直径5mmくらいの球形の果実が枝にびっしりとつき、やがて赤く熟す。赤い実は落葉後の真冬まで残る。

寒々とした景色の中の鮮やかな赤い実。鳥を呼び寄せる植物の策略だろうか。

そういえば冬に赤い実は多い気がする。
こちらはヒヨドリジョウゴ。ナス科の多年生植物で、東アジアから東南アジアに広く分布し、日本全国に生育するという。
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ヒヨドリジョウゴの名前の由来は、ヒヨドリがこの実を好んで食べることからつけられたとされるが、それにしてもなぜ上戸(ジョウゴ)なのか。
上戸とは、酒飲みのこと。熟した果実にヒヨドリが群がって食べる様子が、酒に酔った人たちが騒ぐ様子に似ているというのが名前の由来だとか。

しかし、ヒヨドリジョウゴの実は毒性のアルカロイドを含んでいるので食べられないという。ただしそれは人間の場合で、ヒヨドリにはアルカロイドを打ち消す酵素かなんかを備えているのかもしれない。あるいは毒性のアルカロイドで錯乱している様子が「上戸」と観察者には見えたのだろうか?