善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

プラハ・ウィーンある記 1

秋分の日の9月23日から10月2日までの10日間、プラハとウィーンを旅行してきた。何回かに分けて旅の思い出を綴る。写真はカレル橋から見たプラハの風景。後方はプラハ城、手前の川はヴルタヴァ(モルダウ)川。
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以前はどちらかというと自然の多いところとか古代遺跡、中東・アジア、砂漠が好きで、ヨーロッパの都市への興味はあまりなかったのだが、年をとったからだろうか、なぜかプラハに行きたくなった。
せっかくだから音楽の都つながりでついでにウィーンも、となって旅行会社主催のツアーを探したが、プラハとウィーンだけセットのプランというのはなくて、ベルリンとかブタペストとかが加わるものが多い。
10日間といっても行きにまる1日、帰りは2日かかるから、実質7日間の旅。じっくり回るとするとせめて1つの都市に3日はいたい。するとやっぱり2都市が限界だ。

それなら自分たちでプランニングしようということになった。つまり個人旅行だ。費用はかなり抑えられるし、起きたい時刻に起きて、好きなところに行けて、食べたいものが食べられる。
ただし、飛行機から宿から何からすべて自分で予約しなければいけない。幸いなことにツレアイが英語ができるし、学生時代にはヨーロッパを数カ月放浪した経験もあるので(ただしプラハは行ってない)、全権委任。
何しろインターネットの発達のおかげで、いながらにしていろんな手続きが可能になって、コンサートの予約まで東京でできてしまう。

行き帰りの飛行機はロシアのアエロフロート。モスクワ経由でプラハまで行き、帰りはウィーンからやはりモスク経由で帰ってくる。
相談した旅行会社の海外手配旅行の担当者によると「アエロフロートはお勧めできません」ということだったが、要は飛行機が落ちなければいいんだから、多少サービスが悪くても・・・、とアエロフロートに決めた。とにかく安いのが魅力(燃料サーチャージ込みで往復10数万円)だった。

実際に乗ってみたらなかなか快適だった。行きも帰りも、安いだけあって若者が圧倒的に多い。それでも成田発の食事はけっこうおいしくて、残らず食べてしまった。
機内のエンターテインメントも一応充実していて、「パイレーツカリビアン」の最新作とか「武士の家計簿」「大奥」なんかを楽しめた。

日本語をしゃべる乗務員もいて、機内のアナウンスでロシア語、英語、日本語が流れたが、たどたどしい日本語になぜか愛着が持てた。
行きも帰りも、出発時刻が正確だったのがなによりよかった。
トランジットもスムーズだった。

さて1日目は、成田12時発、モスクワを経由でプラハの空港に着いたのが夜の7時45分ごろ(日本との時差はサマータイムなので7時間)。
空港の到着ロビーにある銀行のATMでさっそく両替。
問題は今晩泊まるべきホテルへの行き方。何しろ初めての場所。まるでわからない。事前にガイドブックを読んだり、東京で調べたりしていったが、ホテルの近くまで行く直行のミニバスがあるはずだが、空港のインフォメーションで聞くと「夕方5時まで」とのこと。

タクシーはボラれるから要注意と聞いていたが、値段を聞くと「550コルナで行くよ」という。1コルナ4・5円ぐらいだから、550なら2500円ほど。それならとタクシーに乗る。
タクシーならホテルの玄関まで送ってもらえる利点がある。実際の料金は500コルナだったから、道案内も兼ねてと考えればさほど高いことはなかった。

宿は旧市街のど真ん中、スメタナホールがある市民会館となりの「パジーシュホテル」。
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宣伝文句風にいうと、20世紀初頭に建てられ、洗練されたアールヌーヴォーとネオ・ゴシックが入り混じった外観。1981年に小説の舞台となったことで有名。超高級ホテルの1つだが、宿代は1日1万円しない。しかも豪華な朝食付き。ここに4泊した。
かくて、旅行1日目は移動で終わる。