善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

公園は劇場だ

土曜日朝の善福寺公園は晴れ。湿度高く、蒸し暑い。
公園を一周すると、きょうもいろんなことに出会う。自然はいつも同じではなく、ドラマがある。公演はまるで劇場だ。

公園向かいの子ども広場の前にヒガンバナの群生地。3輪ほどが咲き出している。
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上池のボート乗り場近くで、小魚をねらうゴイサギ。ホシゴイと呼ばれる幼鳥だ。それをネコがねらっている。
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下池に回ると、ベンチそばのスイレンの花畑の中にアオサギ。人が近づいても気にすることなくじっとしている。もっと近づくと、さすがに飛んで行った。
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きょうは公園脇の自然保護区に寄ってみる。変わった植物の葉っぱの上に、何の幼虫だろうか、はでな模様の幼虫がうごめいていた。
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あとで調べたら、キアゲハの幼虫らしい。キアゲハの幼虫は日にちを追うごとに色を変化させる。3齢ぐらいまでは鳥のフンに似た保護色をしているが、4齢ぐらいになると白地に黄色と黒の斑点模様の警戒色となる。5齢幼虫ではさらに黄緑と黒のしま模様に変化し、黒いしまの部分には橙色の斑点が乗るようになる。つまりだんだん黒くなっていくようだ。
とするときょう見たのは4齢ぐらいか。
1齢、2齢といっても、1齢幼虫が3~4日、2齢幼虫が4~5日と数日で齢を重ねていって、5齢をすぎるとサナギになり、8日~14日で成虫となる。成虫の命は約3週間。

キアゲハの幼虫の色が黒みを帯びる現象は、晩秋の低温・短日になる時期によく見られ、「黒化型」と呼ばれるのだとか。今はまだ初秋なのでそれほど黒くないのか。
黒色化することによって、太陽光をより吸収しやすくしているのではないか、といわれる。そうか、太陽光線があたりすぎるから抗酸化のために黒くなっているわけではないようだ。

一方、幼虫が食べている変わった植物は、キツネノマゴと説明書きにある。キアゲハの幼虫はセリ科の植物を好んだ食べるというが、キツネノマゴはキツネノマゴ科。たしかにキツネのようにほっそりとした感じで、これがもっとデブっとしてたら、タヌキノマゴとでも呼ばれたのだろうか。

上池に戻るとフヨウの花もだいぶ数が少なくなっていた。大きめのハナバチが蜜を集めに飛んできていて、ホバリングしている。体じゅうに花粉をつけていた。
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