老辺餃子館（２）

おととい、新宿で『キネマの天地』を観たあと、東口に老辺餃子館の支店ができたというので寄ったが、この店には懐かしい思い出がある。

今から20何年も前、新宿西口に本場中国の餃子専門店ができたというので行ったのが老辺餃子館。そのころ、仕事仲間たちと餃子を食べるのがブームになっていて、1日に何軒の餃子屋をハシゴできるかを競った餃子ツアーを開催したりしたものだ。昔はたくさん食べて、たくさん飲んだりした。若さゆえにほかならない。

その老辺餃子館が知らない内に東口、というか南東口に第2店をオープンしていた。
西口の店には半年ぐらい前にも懐かしくて立ち寄ったが、東口の店は初めて。

ここでは注文するとセイロ（2個入り）に入れて蒸した餃子が出てくる。メニューを見ると、日本人に合わせてか、焼き餃子もあった。

食べたのは、冬瓜餃子（冬瓜の具入り）、干貝餃子（干し貝柱の具入り）、蝦肉餃子（えびの具入り）、芹菜餃子（セロリの具入り）などなど。

ついでに4個入りのミックス餃子も追加注文。
ここの餃子は味がついているので、何もつけずに食べる。モチモチの皮に、中のスープがおいしい。

酒は8年紹興酒とかで、カメ（500ml）に入っているのをひしゃくですくって飲む。これまたなかなか一興。

そういえば思い出した。この店には変わったメニューがある。
「皇帝鍋」とかいう、昔、皇帝が好んだという鍋で、これを注文するとたいへんなことになる。
にわかに銅鑼が鳴り響き、店は一瞬暗くなる。すると青白い炎が揺れる鍋がおごそかに運ばれてくる。
中に入っているのは水餃子とか肉とか野菜の類だが、いきなりの銅鑼の音にびっくりしたものだ。2人で行ってこれを注文するとちと恥ずかしいが、仲間大勢なら盛り上がるかもしれない。

老辺餃子館（２）
東京都新宿区新宿4-1-9 新宿ユースビルPAX4F
電話03-3350-4312
11:30～23:30
ランチ営業、日曜営業　無休