実は壊れたエアコンを買い換えたついでに冷蔵庫も買い換えた。以前よりちょっぴり大きめの、その冷蔵庫がわが家にやって来て、真っ先に日本酒の一升瓶を入れようとドアを開けて凍りついた。
なんと、一升瓶が縦に入らないのである。ええっ、と腰を抜かしてしまった。
なんと、一升瓶が縦に入らないのである。ええっ、と腰を抜かしてしまった。
毎晩晩酌を欠かさないが、飲むのは一升瓶の酒である。瓶ごと冷蔵庫で冷やしていて、メシどきになるとテーブルの上に一升瓶をデンと乗せて、グラスに注いで1杯、2杯(最近は節制して1杯まで)とやるのが毎晩の楽しみだ。それなのに、当然と思っていた一升瓶の冷蔵庫収納ができないなんて!
考えてみればウカツだった。コンパクトで、でもそれなりの容量があって使いやすい冷蔵庫を探して、いくつかの店を探訪し、あれこれ見てみたが、一升瓶が入るかどうかの確認は怠っていた。というより、一升瓶が縦に入るのは当然、と思って、入らないなど考えもしなかったのである。
酒の味を知るようになってから今日まで、日本酒の一升瓶は常に冷蔵庫の中にあり、毎日朝起きればお日さまが東から昇るのと同じに、当然のゴトクに「さて一杯」となっていそいそと冷蔵庫の扉を開けると、そこには一升瓶が鎮座ましまし、ニッコリとほほえんでいた。しかし、筆者にとっての常識は、今どきの常識とはなり得てないんでしょうね。
そういえば毎週月曜日の資源ゴミの日のゴミ置き場には、一升瓶の姿はとんと見ない。
そういえば毎週月曜日の資源ゴミの日のゴミ置き場には、一升瓶の姿はとんと見ない。