月曜日朝の善福寺公園は曇り。きのうは終日いい天気だったが、夜中に雨が降ったようで地面が濡れていた。
ところで、長年抱いていたカワセミのナゾのひとつが解けた。
それはカワセミの名前の由来だ。
川に棲むセミだからカワセミ。ではセミとは?
むろんミンミン鳴くセミではなく、古代のころは「ソニ」と呼んでいたという。
「古事記」に「蘇邇杼理能 阿遠岐美祁斯遠」という記述がある。
まだ平仮名が発明されていなかった時代はすべて漢字だから、「ソニドリの青き御衣(みけし)を」となり、「カワセミのような青い御衣」という意味だろうか。
それはカワセミの名前の由来だ。
川に棲むセミだからカワセミ。ではセミとは?
むろんミンミン鳴くセミではなく、古代のころは「ソニ」と呼んでいたという。
「古事記」に「蘇邇杼理能 阿遠岐美祁斯遠」という記述がある。
まだ平仮名が発明されていなかった時代はすべて漢字だから、「ソニドリの青き御衣(みけし)を」となり、「カワセミのような青い御衣」という意味だろうか。
要するにもともと「ソニ」とか「ソニドリ」とか呼んでいたのが、「ソニ」が「ソビ」に変化し、転じて「セミ」となったのだという。
では「ソニ」とはどういう意味か?
古代において「ソ」とは「背」の意味。そして「ニ」は「土」を意味していたという。
古代において「ソ」とは「背」の意味。そして「ニ」は「土」を意味していたという。
これだけだと「背中に土がついている鳥」となってしまうが、「ニ」はただの「土」ではない。
「青丹よし」の言葉にもあるように、青丹(あおに)の青は緑のことで、丹(に)は青みのある土の色をさす。土といっても絵の具や染料として使われる土のことで、昔は奈良が産地として有名だった。それで「青丹よし」は奈良をさす枕詞となった。
「青丹よし」の言葉にもあるように、青丹(あおに)の青は緑のことで、丹(に)は青みのある土の色をさす。土といっても絵の具や染料として使われる土のことで、昔は奈良が産地として有名だった。それで「青丹よし」は奈良をさす枕詞となった。
「丹」というと「朱」とか「赤」と思われがちだが、「丹」には青もある。
もともと「青(せい)」という字の正しい形は、「靑」である。
「靑」は下部が「丹」であり、上部は「生」である。
要するに「靑」とは青色の丹のこと。よって背が青色をしているというので「ソニ」になった。
もともと「青(せい)」という字の正しい形は、「靑」である。
「靑」は下部が「丹」であり、上部は「生」である。
要するに「靑」とは青色の丹のこと。よって背が青色をしているというので「ソニ」になった。
昔から人々はカワセミの背の青さに魅入られていたのだろう。