月曜日朝の善福寺公園は快晴。風はなく、気温も高め。
上池をめぐっていると、カイツブリの様子がおかしい。
よく見ると、お尻のほうの御髪が乱れていた。
いつもはきれい羽毛をしているが、たまにはこういうこともあるのだろう。
3羽のカワセミのうち、マルちゃんは弁天さまのやしろのあたりをうろうろしていてはっきりとは見つけられなかったが、ムッくんは“定位置”にいた。
小魚をゲットしたがすぐに飲み込んじゃった。
獲物が小さかったからか、すぐに次をねらっていた。
メスのヤエちゃんも、やっぱり“定位置”。
安心できるところが一番落ち着くんだね。
下池に向かう途中の小川(遅野井川)では、アオジが忙しそうに飛んでいた。
地面に落ちてるエサを探している・・・。
と思ったらすぐに枝にとまった。
下池では、ヨシの中からウグイスの地鳴きが毎日のように聞こえる。
ときおり一瞬だけ姿を見せるんだが、すぐに奥のほうに。
シュロの葉っぱの上にメジロがとまった。
メジロの体重の軽さもあるだろうが、シュロの葉っぱもなかなか丈夫だ。
そういえば、シュロは地球温暖化の指標になる植物のひとつだそうで、南国を連想させるこの植物は平安時代に中国の亜熱帯地方から日本に移入された。主な生育地は温暖な九州で、ほかの地域では日本の寒い冬を越せず、せいぜい温室ぐらいでしか育たなかったという。それが、地球温暖化で冬の気温が上がってくると、寒さで成長が妨げられることがなくなり、東京でもあちこちで野生化した姿を見るようになったといわれる。
下池を1周して再び上池に向かう。
途中の小川にジョウビタキのオスがやってきた。
アオジが相変わらず飛び交っている。
下のほうでは藪の中をウグイスが移動していく。
するとまたアオジがあらわれた。
上の枝にはアオジ、下の藪にはウグイス。
まるで「沖には平家、陸(くが)には源氏」の「平家物語」みたいな世界。
「上にはアオジ、枝にとまって感じたり。下にはウグイス、藪をつついてどよめきけり」(ちょっとムリがある)。
すばしっこく移動するウグイスの一瞬の姿。
けさも、野鳥と追いかけっこをする散歩の朝だった。