木曜日朝の善福寺公園は曇り。空気はひんやり。
公園全体を霧がつつんでいた。
ちょっと幻想的な世界。
枝に止まっているカワウも霞んでいる。
川に発生する霧を川霧と呼ぶが、池に発生するから池霧だろうか。
水面が温かいところに冷たい空気が流れ込んでくると発生するという。
次第に気温が高くなるにつれ、霧は晴れていった。
ユスラウメが実をたくさんつけていた。
食べてみると、甘酸っぱいサクランボみたいな味。
下池では、スイレンの葉っぱに隠れてアオサギが身を低くしている。
ヒメジョオンかハルシオンか、雨に濡れて花びらが星型になっていた。
雨の余韻が残っているからか、カタツムリが枝にピタッと張りついた感じでいた。
アジサイの花にぶら下がっているのはクモのヌケガラかな。
見慣れぬガらしいのが止まっている。
灰色の斑紋があり、さらに毒々しい感じの黄土色ないしは褐色の紋。
ヒメマダラエダシャクのようだ。
毒々しい感じの紋は天敵の攻撃を避けるため鳥のフンに擬態しているといわれている。
何もそこまでしなくても・・・。
そのそばにいるのはバナナムシかと思ったら、どうやらガのようだ。
ホソバの仲間だろうか。
柄のないシンプルな翅。
まるで現代アート作品のようにも見える。