金曜日朝の善福寺公園は快晴。はじめ空気が冷たかったが、日差しが強くなるにしたがって暖かくなる。
しかし、近くにオスは見当たらない。
“恋バナ”の続きはどーなってんだろうと思っていると、甲高い鳴き声が聞こえる。
声を頼りに探すと、鳴いていたのはモズだった。
やさしい顔をしてるからメスだろう。縄張りを主張して鳴いていたのだろうか。それはもオスを呼んでいたのか?
場所を移しながら、獲物でも探しているのだろうか、下を見てる。
今度は上を気にしている。
小首傾げてる。
また上を見ている。
やがて遠くに飛び去ったが、今まで見た中でもいろんなポーズをしてくれ、かわいいモズ。
モズは獲物を枝に串刺しにしておく習性があることから「モズのはやにえ」という言葉があり、江戸時代はモズが鳴く夜は死人が出ると信じられていたという。また、イギリスではモズを「屠殺人の鳥」、ドイツでは「絞め殺す天使」と呼んだりもしていたという。
しかし、けさのようなモズを見ると、としも愛おしくなる。
どこからかゴイサギが飛んできて、高い木の枝にとまった。
ゴイサギが高いところにいるのはめずらしい。
上池から下池に回ると、アオジがエサ探し中。
シロハラが柵の上を起用に歩いている。
大きな木の幹をのぼっていくのは、最初はコゲラかと思ったらメジロだった。虫でも探していたのだろう。
アオサギが等間隔で円を描くようにとまっていて、まるで観覧車だ。
ふたたび上池に戻ると、やはり遠くの池の真ん中にカワセミのメス。
池をめぐっていると、少し離れたところにカワセミとのオス。
ジッと水面をにらんでいたから、求愛のためにプレゼントしようとしようと、獲物をねらっていたのだろうか。
公園から帰ろうとしたら、シロハラが地面に降りてサヨーナラ。
なかなか美形のシロハラだった。