南アフリカの赤ワイン「ピノタージュ・シラーズ(PINOTAGE SHIRAZ)2017」
写真はこのあと豆と肉料理が出てきて、きのうもご馳走だった。
ワイナリーはレオパーズ・リープ。
社名のレオパーズは南アフリカに生息するヒョウ(レオパード)にちなんでいて、ラベルには3匹のヒョウがデザインされている。
ワインの友で観たのは民放テレビで放送していたアメリカ映画「ウォルター少年と、夏の休日」
2003年の作品。
原題「Secondhand Lions」
脚本・監督ティム・マッキャンリーズ、出演ロバート・デュバル、マイケル・ケイン、ハーレイ・ジョエル・オスメントほか。
1960年代初頭のアメリカ。女手一つで育てられた14歳の少年ウォルターは夏休みの間、母の勝手な都合でテキサスの片田舎に住む大叔父たちの家に預けられることになる。
2人の大叔父は40年間も消息を絶っていたが、最近になって出所不明の莫大な金を持って帰ってきたらしい。そこで母は、財産目当てに金のありかを探すようウォルターにいい含めて去っていく。
テレビも電話もないボロ家で、2人のじいさんは周囲に友だちもいない無愛想で頑固一徹なハブ(ロバート・デュバル)とガース(マイケル・ケイン)のマッキャン兄弟。ハブは酒場で若者4人を簡単に倒してしまうほど腕っぷしが強く、一方のガースはおっとり系。
その上2人のじいさんはセールスマンが来るとショットガンをぶっ放す変わった性格で、最初はなかなかなじめないウォルターだったが、部屋の中から若い女性の写真を見つけ、ガースから2人の若いころの話を聞く。
ハブとガースは外人部隊に所属して北アフリカにいたことがある。そのころ、ハブはジャスミンという女と情熱的な恋をして、その女と財宝をめぐって砂漠の王さまと生死をかけた戦いまでやって、まるでアラビアンナイトの世界のような物語が始まる・・・。
2人のじいさんは暇つぶしのために次々といろんなものを買うが、クレー射撃の次はサファリの真似事をしたいと、何とライオンを1頭買う。ところが売られてきたのは年老いたメスのライオンだった。
これでは狩りの獲物にするにはかわいそうと、オリの中で飼うことになるが、ある日のこと、ライオンはオリを抜け出てトウモロコシ畑の中に自分の居場所を見つける。
映画は邦題は「ウォルター少年と、夏の休日」だが、原題は「Secondhand Lions」で「中古のライオン」という意味。
とすると原題は老いぼれたメスのライオンのことかと思ったら、Lionsと複数形になっているので、どうやらSecondhand Lionsとは2人のじいさんのことをいってるらしい。
ペットとして飼われた中古ライオンは、トウモロコシ畑に自分の居場所を見つけ、最後には安らかな顔で死んでしまうが、それはまさに2人のじいさんとダブッていた。
アラビアンナイトのような荒唐無稽の昔話も、話半分で見ていたら、映画の最後に砂漠の王さまの孫みたいなのがヘリでやってきて、じいさんたちの話が実は本当だったとわかるのだが、ホントでも、たとえウソであったっていい、じいさんたちの冒険譚に、少年は心踊らされるのであった。