善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

新子安の名酒場 市民酒蔵諸星

何十年ぶりかで新子安へ。

かつての京浜工業地帯の中心地だった。今は住宅地になっているのかもしれないが、横浜に住む友人に誘われて京急新子安駅そばの「市民酒蔵諸星」へ。

5時開店というので5時ジャストにいくと、すでにのれんが下がっている。f:id:macchi105:20200325092835j:plain

中に入るとすでに先客が何人か。あらあら。

右側に4人がけぐらいのテーブル席が並んでいて、左はカウンター席。しかもカウンター席は向かい合って座れるようになっていて、至近距離で酒を酌み交わせる(濃厚接触御法度の今のご時世で大丈夫か?)。

 

建物も内部もかなり古そうな感じで昭和の雰囲気がプンプンだが、店内はきれいに清掃されていてとても清潔な感じ。

若い女性店員がキビキビと働いていて、ついつい何でも頼みたくなってしまう。

メニューを見てビックリ。どれもおいしそうで、しかもどれも安い!

 

酒は日本酒(本醸造)の温燗。

それにお通しの高菜漬けと馬刺し。f:id:macchi105:20200325092904j:plain

温め豆腐。鰹節、長ねぎ、それに青海苔がかかっている。f:id:macchi105:20200325092923j:plain

ウナギの一口串。f:id:macchi105:20200325092940j:plain

モツ煮込み。f:id:macchi105:20200325092957j:plain

揚げナス。f:id:macchi105:20200325093012j:plain

横浜市民酒場は昭和初期に生まれた横浜独特の大衆酒場の形態という。

その流れは2つあって、民間の酒屋が始めた流れと、第2次世界大戦中、配給制となった酒を飲ませるために行政主導で始まったものとがあるという。

行政主導のものは横浜以外でも東京の「国民酒場」とか川崎や大阪、北海道の「勤労酒場」とかがあったが、これらは配給制が終わるとその役目を追えて消えていったのに対して、民間の流れもあった横浜の市民酒場はその後も営業を続け、今日に至っているという。

ただし、かつてはたくさんあった「市民酒場」もだんだん減っていって、今は2店ぐらいしかないんだとか。

市民酒蔵諸星、また行きたい!