新宿ピカデリーで上映中の「マザーレス・ブルックリン」を観る。
製作から監督・脚本・主演をエドワード・ノートン。
ほかにブルース・ウィリス、ググ・バサ=ロー、アレック・ボールドウィン、ウィレム・デフォーなど。
チック症状や意図せずに卑猥または冒涜的な言葉を発してしまう神経疾患を抱えながらも驚異的な記憶力を持つ私立探偵(ただし駆け出し)が主人公。
人生の恩人であり、唯一の友人でもある探偵事務所のボスが殺害され、事件の真相を探るべくハーレムのジャズクラブ、ブルックリンのスラム街と、大都会の闇に迫っていく。
彼は孤児院育ちで母親を知らない。それでボスから呼ばれた名前が「マザーレス・ブルックリン」だった。
2時間を超える映画だったがさほど長い時間とは感じなかった。
主役はトランペット、そして1950年代の風景、とえるかもしれない。
物理的にも最後に活躍したのはトランペットだったし(笑い)。
ジャズクラブでの、トランペットとチック症状のセッションが秀逸。
都市再開発とかいいながらじつは黒人や貧しい人々を追い出そうとしている市の幹部の風貌も演説もトランプ大統領そっくりで、それを批判して黒人や貧しい人たちを守ろうとしている市民グループの女性リーダーがどこか民主党のウォーレン上院議員に似ているように見えたのは、目の錯覚か。