善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

エチオピア旅行記④ ダナキル砂漠と北アフリカ世界遺産周遊

旅行5日目、14日(木)朝は8時すぎにダナキル砂漠北部アハメッド・エラのキャンプ地を出発。4WDに分乗してダロール火山をめざす。
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途中の風景。
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さらに進んでいくと塩を運ぶラクダのキャラバンに出合った。これから採掘場に向かうところだろう。
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このあたりは元は海底にあったと考えられる。地殻変動によって海と隔絶し、残った海水は干上がって塩の大地となった。
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ダロール火山もダナキル砂漠にある火山のひとつ。溶岩台地にある高さ約50メートルほどの小さな山だ。
爆発によりクレーター状の地形が生じ、玄武岩質のマグマが堆積した塩に侵入し、その後の熱水活動により形成されたという。
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車から降りてゴツゴツとした溶岩台地を登っていく。
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すると、切り株のような塩の結晶に出合う。
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そこを登りきると間欠泉が吹き出る極彩色のダロール火山の光景が広がっている。
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ガイドさんの説明によると、雨期の雨水が地中にしみこみ、地層深部の塩や硫黄の層を通ったあと、地熱により水蒸気となって地表に噴出し、冷やされ、黄色い硫黄の泉になったり、極彩色の岩になったりしたのだという。
ダロール火山が形成されたのは1926年の水蒸気噴火というから、そう古い話ではない。2004年にも小さな噴火があったという。
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こちらは塩の層の上に粘土層が積もった“エチオピアのモニュメントバレー”。塩の層が隆起し、長い間に浸食され、塩の渓谷が形成された。
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硫黄泉では地下から硫黄や鉄化合物を含んだ赤茶けた水が湧き出していた。
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指を突っ込んでみると生暖かい。なめてみるとヌルヌルして錆びたような味。
ドライバーさんが掲げているのは死んだ小鳥。硫黄泉を飲んで死んでしまったという。ゾーッ。
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ケガをしている人につけると効果的というので、女性兵士がペットボトルに汲んでいた。

さらに進んでいくと広大な塩湖、アサレ湖。
このあたりでは塩の採掘が行われていた。太古の昔ここは海底だったが、地殻変動によって陸に閉ざされ、海水が蒸発して塩分濃度の高い塩湖になった。海抜はアフリカでもっとも低いマイナス115m。
干上がった塩湖は六角形に亀裂が入っている。
これこそ自然が作り出した造形。表面にひび割れが生じるときにはエネルギーを必要とするが、そのエネルギーを最小で済ませられる形が六角形だ。
溶岩が冷えてできる「柱状節理」でも同じような現象が起こっている。
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やがて塩の採掘場に到着。
掘り出した塩は運びやすい大きさに加工され、ラクダやロバで運ぶ。
塩のブロックは40㎝×30㎝で、1枚の重さは約6・5㎏。ラクダ1頭30枚、ロバには15枚までを乗せ、アサレからベル・アハレ、またはメケレまでの約180㎞をキャラバンを組んで運ぶという。
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