善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

白と黄色のスイカズラ

土曜日朝の善福寺公園は小雨。夜来の雨がやんだので散歩に出かけたのだが、公園を半周するほどに小雨が降ってきた。でも、「春雨じゃ濡れていこう」の境地で池を巡る。

ハテ、ムラサキシキブの木に白と黄色の花。よくみるとツルを伸ばした別の花がまとわりついて咲いている。
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スイカズラのようだ。別名を「金銀花」という。
はじめ花は白いが徐々に黄色くなる。それでこの名がついたが、時間差によって1つの枝に白い花と黄色い花が同居することがあり、白と黄色が同時に咲いたように見える。

スイカズラは漢字で書けば「吸葛」。古くは花を口にくわえて中の甘い蜜を吸ったのにちなむ。
日本にまだ砂糖がなかった時代、甘味料といえばハチミツと甘葛(あまずら)、吸葛ぐらいしかなかったという。水飴ももともと、でんぷんに麦芽を加えて糖化させてつくった。
やっぱり砂糖がなかったヨーロッパも同じで、スイカズラ類の英名は「honeysuckle」。

ちなみに、日本に砂糖が伝えられたのは、かの鑑真和上が艱難辛苦の果てに日本にやってきたときに献上したのが最初との説がある。
一方、ヨーロッパには、アレクサンドロス大王がインドにまで遠征したとき、インドから持ち帰ったといわれる。当時の記録に「インドにはミツバチの力を借りずに葦(アシ)からとれる蜜がある」との記述があるとか。サトウキビを葦と思ったのだろう。

今度行ったとき蜜を吸ってみよう。

雨に濡れながら早くもアジサイがチョコッと咲き出していた。
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こちらも満を持しているよう。
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ヤマボウシがだいぶ白くなっていた。
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足元にはヘビイチゴ
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池はけぶっていて、まるで森の中にいる気分。