きのう(25日)の夜は、銀座のシャネル銀座ビル4階にある「シャネル・ネクサス・ホール」で「シャネル・ピグマリオン・ディズ スペシャルコンサートシリーズ 指揮者 大山平一郎氏と若手音楽家たちによる室内楽」とかいう音楽会。
シャネルは、シャネルの創始者であるガブリエル シャネルが生前行っていた芸術家への支援活動にならい、シャネル・ピグマリオン・ディズと名づけた若手芸術家たちの支援活動を行っていて、初夏には世界各国の若手アーティストによる「ヤング・コンサート・アーティスツ・フェスティバルウィーク」、秋には日本の若手音楽家たちによる演奏会が開催されていて、それがきのうのコンサート。
「ピグマリオン(Pygmalion)」というのはギリシャ神話から語源がきていて、才能を信じ、支援して、開花させる人という意味があるのだとか。「ピグマリオン」だったのがガブリエル シャネルで、無名時代のパブロ・ピカソや、イーゴリ・ストラヴィンスキー、レイモン・ラディゲ、ルキノ・ヴィスコンティ、ジャン・コクトーなんかを支援したという。
きのうのプログラムは次の通り。
シャネル主催のコンサートというからそういう感じの人ばかりかと思ったら、老若男女、いろんな人が来ていた(シャネルの商品を買った人が対象じゃなく、希望すればだれでも入場可能だからね。ただし抽選)。
しかし、4階の会場に行こうと1階のエレベーターホールで待っていると、身長が190㎝ぐらいはありそうな美人外国人モデルが何人もあらわれて、「世界が違う」と思った。
5人の演奏者は丸い輪になって演奏する。すると、私の座った位置から第1ヴァイオリンは背中しかみえない。
それにしても、男性は全身を包む衣装だからいいとして、女性の演奏者はどうしてああも肌むき出しの衣装なのか。
演奏者がステージに上がるとき、基本的には正装なので、夜のパーティーなんかはノースリーブのワンピースが西洋の正装なのか、必然的に肌むき出しの衣装になるのだろう。
それにしても、男性は全身を包む衣装だからいいとして、女性の演奏者はどうしてああも肌むき出しの衣装なのか。
演奏者がステージに上がるとき、基本的には正装なので、夜のパーティーなんかはノースリーブのワンピースが西洋の正装なのか、必然的に肌むき出しの衣装になるのだろう。
ヴァイオリンを演奏する人をうしろから見るのは初めて。弓を動かすにつれ、照明の光の中で筋肉が躍動しているのがよくわかり、なんか妖しい感じ。はじめのうちはそっちにばかり目を奪われるが、やがて慣れてくると曲の世界に入っていく。
すばらしかったのが2曲目のドヴォルザーク。1曲目のモーツァルトはモーツァルト最晩年の曲というが、それほどの感動はなかったが、ドヴォルザークの曲はまずヴィオラから始まり、ドヴォルザーク独特の旋律が美しい。歌っているという感じで、やがて躍動する。
あとで調べたら、この曲はドヴォルザークがアメリカ滞在中の1893年の夏に作曲したもの。思った通り、『弦楽四重奏曲アメリカ』の完成後まもなく1月がかりで書き上げた作品で『アメリカ五重奏曲』『アメリカ』という愛称で呼ばれることもあるのだとか。
曲がいいからか、演奏もすばらしかった。
演奏者は一心不乱となり、一番の年かさの大山氏はちょっとたるんできたほっぺをぶるぶると震わせ、2人のヴァイオリンは弓の糸が切れるのもお構いなしで、ハーモニーを奏でる。
最後の方には聴く方も涙がにじんできた。
演奏者は一心不乱となり、一番の年かさの大山氏はちょっとたるんできたほっぺをぶるぶると震わせ、2人のヴァイオリンは弓の糸が切れるのもお構いなしで、ハーモニーを奏でる。
最後の方には聴く方も涙がにじんできた。
6時半開演で、終わったのは8時前。それならと銀座1丁目のヤキトリ屋「鳥清」へ。
鳥刺しに始まり、焼き物を何本か。ギンナン、シイタケなんかもおいしかった。
鶯谷の「鳥茂」もうまいけど、ここのもうまい。
酒は、長野の「澤の花」、秋田の「新政no6」、山形の「バクレン」、新潟の「鶴齢」。
鶯谷の「鳥茂」もうまいけど、ここのもうまい。
酒は、長野の「澤の花」、秋田の「新政no6」、山形の「バクレン」、新潟の「鶴齢」。
以前行ったときはオヤジさんが焼いていて、息子さんが酒を出したりしていたが、きのうは息子さんが取り仕切り、ヤキトリも焼いていた。
うまく代替わりしたんだな。
帰りに、みえないところにいたオヤジさんが顔を出す。「楽隠居ですね」とつい余計なことをいうと、「いや、まだまだ」。でもうれしそうな顔だった。
うまく代替わりしたんだな。
帰りに、みえないところにいたオヤジさんが顔を出す。「楽隠居ですね」とつい余計なことをいうと、「いや、まだまだ」。でもうれしそうな顔だった。