善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

惜しかった日本代表

きのうのパラグアイ戦、手づくりのブブゼラを吹きながら応援したが、願いかなわず終戦
(PK決着はジャンケンで負けたみたいで駒野がかわいそうだった)

われわれ日本人としては白熱した試合に興奮しまくったが、客観的評価は低かったようだ。
「共同」電によると、南アフリカの南ア通信は「日本もパラグアイも、チームを活気づけ、攻撃を先導する選手がいなかった。今大会で今のところ最も退屈な試合の一つだった」と酷評。「両チームとも凡庸だった。切迫した場面もなかった」と付け加えた。

ブラジルのメディアもこう伝えている。
「(前半は警戒感からか)日本はスピードがあったが、攻撃面で創造的になれなかった」
「後半になってやっと力を出し始めたが、得点に至るほどの質の高さはなかった」

それにしても、ウルグアイが勝ち、パラグアイも勝って、ひょっとしたら「4強」は南米4カ国になるかもしれない。

ところで、けさの各紙(電子版)をみて面白かったのが、「産経」の「評価一変、名将・岡田『やっぱりすごかった』」の記事。

「大会前には『迷将』扱いされ、バッシングまで起こった岡田監督だが、いまや『名将』。(中略)評価は大きく変わったが、それも日本中でW杯への期待が開幕前から高かったことの裏返しだ」として、法政大学・稲増龍夫教授(社会心理学)の次のコメントを載せている。

「国と国がぶつかるときには、ある種のナショナリズムが生まれ、国民は結果に大きな期待を抱く。そのとき、チームがうまくいけば称賛するし、ちょっとの失敗で評価が百八十度変わることもある」

けさのNHKの「あさイチ」という番組でも、試合前に選手たちが「君が代」を歌うシーンで、渋谷のパブリックビューイングでも若い女性たちが一緒に歌う姿を映し出し、“日本人がひとつにまとまったときのすばらしさ”として紹介していて、人はこうして知らぬうちにナショナリズムの虜になってしまうのだろうかと思った。

特に「君が代」に違和感を持つ戦後民主主義世代としては、「空気」というものの不気味さを感じるのである。

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