午前10時ごろ西武多摩湖線の西武遊園地駅を下車し、「都立八国山緑地」の中を通って「将軍塚」を経由、そこからUターンして市街地を通り、「悲田処跡」を経て「トトロの森2号地」「鳩峰公園」を通過して荒幡の富士に登り、12時半ごろ西武狭山線の下山口駅に至るコース。
前夜は雨だったが、朝から晴れてハイキングにはピッタリの日和。
都立八国山緑地は自然豊かで広々としていて、土の道はまるで山の尾根を歩いているような気分。新緑が目にまぶしい。
八国山というくらいだから実際に山だったところなのだろう。
八国山と聞いて宮崎駿監督の「となりのトトロ」を思い出した。たしか、映画のモデルとなったのは狭山丘陵のあたり。主人公の2人の女の子の母親は「七国山病院」に入院していたが、「七国山」と「八国山」、とても似ている。
初夏らしく、細い糸を伝ってたくさんの虫がユラユラしていて、これは枝に擬態したチョウかガの幼虫だろう。
そっと止まっていたチョウ。日陰でジッとしていて、クロヒカゲだろうか。
途中に寄った「将軍塚」。
新田義貞が鎌倉攻めのときにここに陣を置いたところと伝えられているんだとか。
一方で、この塚は古い古墳である可能性もあるらしい。
悲田処(ひでんじょ)跡というところもすぎる。
悲田処とは、平安時代初期に旅人の救済保護を行った施設だという。
荒幡の富士(標高約119メートル)は人工の富士山。
その昔、荒幡村(現在の所沢市荒幡)には小字ごとに鎮守があり、村民氏子はそれぞれ分かれていたが、明治14年(1881年)に三島神社・氷川神社・神明神社・松尾神社の4社を浅間神社に合祀。さらに富士塚をつくろうということになり、明治32年(1899年)、15年の歳月をかけて荒幡の富士が完成したという。
塚というより立派な山で、つづら折りのところどころに1合目から9合目までの札も立っていて、まさしく富士山に登っている心地。
山頂からのながめもすばらしく、近隣の山々を一望できる。
晴れていれば富士山もみえるということだったが、あいにく曇っていて見ることはできなかった。
すぐ隣に「埼玉県狭山丘陵いきものふれあいの里センター」があったので、施設内を見学。このへんに生息している動物や鳥の剥製がなかなか充実していた。
下山口駅へは舗装道路を下っていく。
駅から10分ほど歩いてそば屋の「狭山・翁」へ。
ソバ打ち名人の高橋邦弘氏の弟子の店だ。
10連休中だからか、店は賑わっている。
まずはビールと、続いて日本酒。
そしてつまみの数々。
酒を注文するとワサビの茎の醤油漬けなんかも出てきて、酒が進む。
〆はソバ。量も多めで大満足。
午後3時すぎ、いい気分で帰還。