善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

渡りの蝶 アサギマダラ

土曜日朝の善福寺公園は晴れ。気温は高めだが、風が強く、ピューピュー吹いている。

このまま強い風がやまずに吹くと、東京で木枯らし1号となるかもしれないという。

 

公園に着くなり、上池のほとりで見慣れないカモを発見。

オナガガモのメスのようだ。

夏の間はシベリアあたりで繁殖し、冬になると越冬のため善福寺公園にもやってくる。

例年、たくさんのオナガガモがやってくるが、ここ2、3年は数が減ってきている感じ。

ただし、けさ見たのは1羽。そういえばキンクロハジロホシハジロモ今のところ1羽のみ。

先遣隊か、それとも仲間とはぐれてやってきたのだろうか。

やがて数が増えていくと思うが。

 

上池を半周して下池へ。

池をめぐっているとカワセミが飛んできてとまった。

メスのようだが、今年春に生まれた1番子だろうか。

やがてヨシの林の中に消えて行った。

 

けさもエナガの群れと遭遇。

秋も深くなって、エナガと出会う回数が増えてきた。

梢をめぐりながら、朝のお食事中。

エナガに混じってシジュウカラの姿も。

 

さらに池をめぐっていると再びカワセミ

枝の上からエサをねらっている。

ダイブして小魚をゲット。すぐ食べてしまって次をねらっている。

 

すると、ヒラヒラ舞うチョウを発見。

ふだん見るチョウとは違う感じで、どことなく優美に舞っている。

一瞬、地面におりて、吸水しているのだろうか?

何と、その模様は、アサギマダラではないか。

アサギマダラはタテハチョウ科マダラチョウ亜科に分類されるチョウで、一番の特徴は、春は南から北へ、秋は北から南へと、日本列島を縦断して1500㎞以上もの旅をすること。

しかし、善福寺公園でアサギマダラを見るのは初めてだ。

春から夏にかけては本州などの標高の高い涼しい高原地帯で繁殖し、秋になって気温が低くなってくると南へ移動を開始して、遠く九州や、海を渡って沖縄、さらには八重山諸島や台湾にまで飛んで行く。その旅の途中に善福寺公園に立ち寄ったのだろうか。

やがて飛び立って、優美に舞いながらやがて見えなくなった。

アサギマダラとの一瞬の出会い。これこそ早起きのご褒美だろう。

 

再び上池に戻ると、さきほどのオナガガモのメスが、長旅の疲れからか、立ったまま眠っていた。

水掻きの大きいこと。

カルガモはときおり陸に上がって歩いているところを見るが、オナガガモは水の中にいることが多いので、珍しい光景だ。