フランス・ローヌの赤ワイン「コート・デュ・ローヌ(COTES DU RHONE)2019」
(写真はこのあとメインの肉料理)
生産者のシャトー・ド・サン・コムは、500年の歴史を持つ南フランス・ローヌ地方南部の銘醸地ジゴンダスのワイナリーであり、トップ生産者のひとつという。
シャトー・ド・サン・コムの名前の由来は、ジゴンダスにある12世紀に建てられた礼拝堂「サンコムチャペル」に由来しているんだとか。
シラー100%の味。
ワインの友で観たのは民放のBSで放送していたアメリカ映画「30年後の同窓会」。
2017年の作品。
原題「LAST FLAG FLYING」
監督リチャード・リンクレイター、出演スティーブ・カレル、ブライアン・クランストン、ローレンス・フィッシュバーンほか。
大量破壊兵器の保持を理由にアメリカがイラクに侵攻した2003年、ひとり気ままにバーを営む中年男サル(ブライアン・クランストン)の店に、かつてベトナム戦争で海兵隊員としてともに戦い、以後30年間互いに音信不通の状態だった旧友のドク(スティーブ・カレル)が訪ねてくる。突然の訪問に驚くサルを誘って、もうひとりの戦友で、今は敬虔な牧師となったミューラー(ローレンス・フィッシュバーン)を訪ねたところで、ドクは、1年前に妻に先立たれ、2日前に息子がイラクで戦死したことを話し、息子の亡きがらを故郷に連れ帰る旅に同行してほしいと頼む。
こうして3人はノーフォークからポーツマスへと旅立つが、3人はベトナムにいたとき、酒と女とドラッグにおぼれる毎日をめぐっての大きなわだかまりがあり、また、父親に続いて海兵隊員としてイラクに派遣されたドクの息子の死因も、表向きは名誉の戦死だが本当は違っていた・・・。
30年ぶりに再会した男たちの再生の旅路を描いたロードムービーだが、同時に、アメリカが起こしたベトナム戦争やイラク戦争が何のための戦争だったかを問う映画でもあった。
しかし、何とも情けないのが「30年後の同窓会」という甘っちょろい邦題。
原題の「LAST FLAG FLYING」は直訳すれば「はためく最後の旗」という意味か。
戦死して帰還した遺体の柩は星条旗で包まれている。その旗の意味をも、映画では問うている。
ついでにその前日に観たのは民放のBSで放送していたフランス映画「パリ、嘘つきな恋」。
2018年の作品。
原題「TOUT LE MONDE DEBOUT」
監督・脚本・主演フランク・デュボスク、出演はほかにアレクサンドラ・ラミー、エルザ・ジルベルスタイン、ジェラール・ダルモン、キャロライン・アングラードなど。
軽薄なプレイボーイの中年ビジネスマンが、若い女性にモテたいばっかりについたウソから始まった恋の行方を、フランス風コメディタッチで描く。
パリの大手シューズ代理店に勤めるジョスラン(フランク・デュボスク)は、他界した母の家に残されていた母の車椅子に座っていて偶然その場を訪ねてきた美女ジュリー(キャロライン・アングラード)の気を引くため、自分は車椅子生活を送っているとウソをついてしまう。
そんな彼に、ジュリーは姉のフロランス(アレクサンドラ・ラミー)を紹介する。フロランスは以前事故に遭い車椅子で暮らしているが、バイオリニストとして世界を飛び回りながら、車椅子テニスプレーヤーとしても活躍していた。
魅力的なフロランスに惹かれていくジョスランだったが、最初の嘘を引きずったまま、なかなか真実を打ち明けることができず・・・。
原題の「TOUT LE MONDE DEBOUT」は、コンサートなどで着席している客に呼びかける「さあ、みなさん立って」という意味だとか。