善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

ムラサキシキブとキンシバイ

金曜日朝の善福寺公園は快晴。きのうの朝よりはさわやかな空気。

ムラサキシキブがその名の通り紫色の清楚な花を咲かせている。
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遠くから見るととてもちっちゃい。近寄ってみると・・・。
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雄しべも雌しべも花びらから突き出るように伸びていて、それぞれ自分を主張しているようだ。
秋にはやはり紫色の実をつける。

キンシバイ(金糸梅)も咲いていた。
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黄色い雄しべを金の糸にたとえ、5弁の花びらは梅に似ている、というので金糸梅。
中国原産で、江戸時代中期の1760年に日本にもたらされたとの記録があるという。

でも、よく見てみると雄しべはそんなに糸のように長くはない。
これには理由があって、キンシバイによく似た花にビヨウヤナギ(未央柳)がある。
枝先がやや垂れ下がり、葉がヤナギに似ているのでビヨウヤナギと呼ばれるが、ヤナギの仲間ではない。

ビヨウヤナギというのは日本でつけられた名前で、中国では金糸桃と呼ばれている。
キンシバイより少し前に日本に渡ってきた。
ビヨウヤナギのほうは雄しべが糸のように長くて、まさしく金の糸。
「そっちが金の糸で桃のようなら、こっちは梅だ」と命名者が対抗心を起こしたのかどうか、名づけられたのが「金糸梅」。

ヤマグワの実がルビーのようでおいしそう。
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