善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

日本ダービー

今週末は日本ダービーである。ふだん競馬なんて興味ないという人でもこのレースだけは気にかかるのではないか。(え?やっぱり興味ないか)。

昔、ギャンブルは嫌いだが競馬は好きだ、という人がいた。純粋に、馬が走る姿が美しいのだという。したがって競馬はスポーツなんだから、カネなんか賭けちゃダメだ、と力説していた。

しかし、ギャンブルだからこそ競馬はおもしろい、ともいえる。
友人でこんな人がいる。
一攫千金ねらいだから、本命を中心に馬券を買おうなんて思わない。そこでどうするかというと、馬券を買おうという日の朝、スポーツ新聞を買ってまず運勢の欄を開く。
自分の星座のところを見て、たとえばラッキーカラーは白、数字は5とあれば、「おっ、白だから1枠の1番か2番、それに枠の5か馬番の5」と頭に入れておく。
さらに競馬のページを開いて、主要予想紙の◎〇▲△の印のつき具合を見る。
彼は「下膨れ理論」といっているが、◎の数が多いのは本命候補だから、外す。それより人気のない△や▲の数が多い馬をねらうのである。
▲が1で△が3なら、下に数字が膨らんでいるので「下膨れ」といっている。

電車の切符を買うと、印字されてある数字が1212なら、「おっ、今日は1-2だ」となる(今はスイカなのでそのお楽しみがなくなった)

ほかにもいろんな理論があって、最内の1番が1、2着にくるときは大外枠の馬が1、2着にくることがあって、これは「端はしの法則」。
1番が1着のときには11番が2、3着、2番が1着のときは12番が2、3着にくることがあって、これを「1-11の法則」とかなんとか、いろんな理論を構築している。

自分の誕生日の馬を買う「誕生日馬券」というのもある。(実際、過去に誕生日の馬券を買って3連単で1千万円をあてた人がいたっけ)

そうやって1日、アホなことに考えをめぐらせるのも、休日の1つの楽しみ方といえるだろう。

さて、今年はどうか?
有力候補は、クラシック三冠第1弾皐月賞の覇者ヴィクトワールピサ(父ネオユニヴァース、関西)、トライアルの青葉賞を快勝したペルーサ(父ゼンノロブロイ、関東)、NHKマイルCをJRAレコードで制したダノンシャンティ(父フジキセキ、関西)、昨年の2歳王者ローズキングダム(父キングカメハメハ、関西)

ローズキングダムは急な体調不良が気にかかる。
一方、先週のオークスを見ても、今年は関東馬の活躍が目立つ。今まで2着まではいっても優勝したことがない青葉賞馬(しかもクラシックとはなかなか縁のない藤沢厩舎)がついに栄冠を手にするか?
オークスでもそうだったが、距離が心配された馬でもスピードで勝つ傾向がある(オークスもダービーも2400m)。すると1600mのNHKマイルを勝ったスピード王、ダノンシャンティか?

今のところ私が期待しているのは、関西馬レーヴドリアン。いつもスタートが悪いというか出足がのったりとしていて、いかにも長距離向きの馬みたいだが、最後の直線の、目のさめるようなスピードが気になる。