善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+映画「バーレスク」

チリの赤ワイン「レゼルヴァ・デ・プエブロ(RESERVA DE PUEBLO)2016」
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名門トーレス社がチリの伝統品種パイス100%でつくったワイン。
フレッシュな感じの味わいで飲みやすい。
「プエブロ」の文字を見て昔あったプエブロ号事件を思い出したが、もともとプエブロとはスペイン語の町とか集落、人々を意味する言葉だそうだ。

ワインの友で観たのは民放のBSで放送していたアメリカ映画「バーレスク」。これがなかなかおもしろかった。
2010年の作品。

監督スティーヴ・アンティン、出演クリスティーナ・アギレラ、シェール、クリスティン・ベル、キャム・ギガンデット、スタンリー・トゥッチほか。

セクシーなダンサーたちが毎夜ゴージャスなショーを繰り広げているロサンゼルスのバーレスク・クラブ。経営者のテス(シェール)はかつて有名なダンサーだったが今は引退し後進の指導に当たっていた。そこにアイオワの田舎町から歌手になるのを夢見て若い女性アリ(クリスティーナ・アギレラ)がやってくる。
最初ウェイトレスとしてラウンジで働いていたアリだったが、何とか端っこで出演できるようになり、ある夜のこと、突如電源が切れて音響が使えなくなったステージで、アリはナマ歌で歌い出す。
その歌声のすばらしさがテスに認められ、やがて彼女の才能が花開いていく。

その後、実はバーレスクは借金がかさんで身売り寸前であることがわかり、ギリギリのところでアリの“奇策”でハッピーエンドとなるのだが、話の筋自体はよくある話でどーってことない。
しかし、彼女の歌とダンサーたちの踊りがハンパなくすばらしい。
肉体が躍動する美しさ。
特に踊りのシーンの映像づくりが実にうまい。
大画面で観たかったなー。

CGなんか使わなくても、生身の人間の躍動こそが感動的な映像をつくり出す、と感じ入った映画。

それともうひとつ、映画の中でアリが「ストレートなのね」とかいう場面があった。
ここでいうストレートとは同性愛や両性愛の文脈で出てきた言葉で、要するに男が女を、女が男を、の異性愛を指す。
ストレートという直球もあれば、同性愛、両性愛の変化球だってある。いろんな愛があっていいじゃないか、というふうに聞こえ、とてもおおらかで優しい言葉だと思った。