善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

産卵中のカマキリ

連休明け、火曜日朝の善福寺公園は晴れ。朝から気温が高い。
けさの最低気温は東京都心で午前5時32分に18・1℃。

公園を1周していると、足元に白いもの。よく見るとガだった。しかも小さな花に裏返しで止まっている。
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ひっくり返してみる。
白い羽に筋のようなものがあり、尾状突起が長い(片方はちぎれているが)。
羽の外側(外縁部)が茶色っぽくなっている。
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帰って調べてみたら、シャクガの1種でウスキツバメエダシャクみたいだ。
ただし、ほかにも似たようなのにフトスジツバメエダシャク、ノムラツバメエダシャク、コガタツバメエダシャク、ヒメツバメエダシャク、シロツバメエダシャクがあって、サッパリわからん。

「ツバメエダシャク(燕枝尺)」という命名がおもしろい。
「枝」は幼虫が樹木の枝などに擬態することに由来し、「尺」は尺取虫を意味するという。
では「燕」とは?
成虫の羽の後ろの尾状突起がツバメの尾を連想させるところからきているのだとか。

公園からの帰り道、近所のマンションの壁にハラビロカマキリが止まっていた。
よく見るとお尻の方に白いもの。
ナント、産卵中だった!
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カマキリは草の茎とか樹木の枝などに産卵するが、ハラビロカマキリは建物の壁面とか電柱なんかにも産卵するという。
しばらくして様子を見に行ったら、もうカマキリはいなくて卵だけが残っていた。
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見た目はフワフワしている感じ。これを卵鞘(らんしょう)といって、この中に何百個もの卵が入っているのだろう。
卵をつつんでいる鞘状の覆いだから卵鞘。キチン質の固形化した泡で、中はたくさんの空気を含んでいて断熱効果もあり、急激な外気温の変化に対して内部の卵を保護しているという。

しかし、卵の好きな虫や鳥もいるだろうから、こんなわかりやすいところに卵を産んで大丈夫なんだろうか?
ちょっと心配。