善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+「クリエイター」

アルゼンチンの赤ワイン「コレクシオン・カベルネ・ソーヴィニヨン(COLECCION CABERNET SAUVIGNON)2016」
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生産者はボデガ・ノートン。アルゼンチンは1年を通して乾燥した気候で病害虫の心配が少なく、良質なオーガニックワインをつくることができるんだとか。
カベルネ・メーヴィニヨン主体で飲みやすいワイン。
チーズはコンテ。イチジクとモモのヨーグルト和えが美味だった。

ワインの友で観たのは、NHKBSで放送していたアメリカ映画「クリエイター」。
1985年の作品。監督イヴァン・パッセル。出演はピーター・オトゥールマリエル・ヘミングウェイ、ヴィンセント・スパーノ、ヴァージニア・マドセンほか。

30年前に亡くした妻の細胞を培養し蘇らせようとする医学者ハリー(ピーター・オトゥール)と周囲の人々の触れ合いを描くロマンチック・コメディー。
初老のノーベル賞学者を演じたピーター・オトゥールが渋くてカッコいい。
映画ではなかなか年寄りっぽい感じがしたが、このときまだ53歳。実年齢よりも少なくとも10歳以上の老け役を見事に演じていた。

映画は最後の方で感動的な展開となる。
ハリーの助手ボリスと将来を約束した女性が、突如、脳血管障害により脳に損傷を招き、昏睡状態となる。医者はこのままでは自発的な呼吸ができるようになっても回復は困難で、もはや生命維持装置を外すしかないと伝える。両親はそれに同意するが、助手のボリスはなんとか生命維持装置を外さないでほしいと懇願する。
そのときハリーからの助言がボリスに届く。それは「2日間、彼女の手をやさしく握り、話しかけなさい」というものだった。

脳損傷で昏睡状態に陥った患者話しかけることで回復させようという治療法は実際にアメリカではあるそうだ。もちろん、あまりに深刻なダメージの場合は成功の確率は低いだろうが、日本でも話しかけたりさすったりすることで昏睡状態から回復したという話を聞いたことがある。

とにかく最初は愛する亡妻のクローンづくりをするアヤシゲな学者の話かと思ったら、とてもスカッとするシーンで映画は終わったのであった。