善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

野鳥たちの恋の季節

啓蟄(今年は3月5日)までまだだいぶ間があるのに、このところの温かさが手伝ってか、善福寺公園では地面に降りて虫を探す野鳥とよく出会う。
しかも目の前で。そこがこの公園の魅力でもある。

2羽のアオジが盛んに地面をつついていた。オスとメスだろうか?
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外敵から姿を隠すため羽の色が枯れ葉色をしているといわれるが、本当にそうで、うっかりしていると鳥がそこにいるとは思えないほど。
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よく見るとエサをついばみやすいように鋭いクチバシをしている。
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英名は「黒い顔をしたホオジロ」というそうだが、たしかにそのようにも見える。
一方、和名のアオジは漢字で書くと青鵐、蒿鵐、蒿雀。「鵐」はアオジホオジロなどの古名だそうで、「しとど」と読むんだそうだ。

渡り鳥かと思ったら日本では本州中部以北で繁殖し南西部で越冬する「漂鳥」という。
鳥には、1年中だいたい同じところに住んで渡りをしない「留鳥」、普段は北のシベリアなどですごし冬期に日本にやっいてきたり、普段は南の国ですごして夏の時期だけ日本にやってくるとかの「渡り鳥」、それに、夏は主に山ですごし、冬の間だけ暖かい平地ですごす「漂鳥」とがあり、留鳥の代表がカラスやスズメなど、渡り鳥ではツル、カモ、ガン、ハクチョウ、ツグミ、アトリ、ジョウビタキ(冬の間だけ日本にやってくる冬鳥)、ツバメ、ホトトギスブッポウソウカッコウコアジサシ夏鳥)など。
そして漂鳥の代表がムクドリセキレイ、ヒバリ、ウグイス、アオジなどという。

目を転じるとジョウビタキも2羽いた。
やはりオスとメスだろうか。
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ジョウビタキはオスとメスでは羽の色が全く異なり、オスは頭が白っぽい灰色をしていて、目の周辺は真っ黒。一方、メスは頭が淡褐色で白いアイリングがあるという。
オスはよく見るがオス、メス一緒にいるのは初めて見た。
とするとこれはメスか。
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メスは地味だといわれるが、オスに負けずに美しい。ハデさはないが清楚な美しさ。
春近し。野鳥たちにとっては恋の季節