善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

西新井大師のフジとボタン

朝、新聞を広げたら「フジ・ボタン満開見ごろ 西新井大師」の記事。
善福寺公園で咲き出したフジを見て、そのまま出かけることにする。
西荻窪から池袋へ。そこから西新井大師行きのバスが出ている。
ルートは、池袋から明治通りを上池袋、西巣鴨、王子と行って隅田川、荒川を渡り、江北をすぎて環7に入って西新井大師着。約40分のバスの旅。池袋から西新井大師まで、ラクラク座って車窓を眺めて、タッタ200円は安い!
参道の店を冷やかして(煎餅屋、草ダンゴ屋が多い)、お大師さんはけっこう賑わっている。

西新井大師は正しくは「五智山遍照院総持寺」といって、真言宗豊山派のお寺。826年弘法大師空海)の創建と伝えられる。弘法大師が関東巡錫(じゅんしゃく)のみぎり、悪疫がはやっていた当地の人々を救おうと、自ら十一面観音をつくって3、7、21日の間、祈祷を行った。すると、枯れ井戸から清らかな水が湧き、病はたちどころに平癒した。その井戸がお堂の西側にあったことから「西新井」の地名が生まれたんだとか。

お参りしたあと、ボタン園へ。西新井大師は「関東一のボタンのお寺」としても知られ、大輪のボタンがあちこちに咲いている。
品種によって名前もゆかしく、「八束獅子」「八千代椿」「暗夜の光」「島根長寿楽」「富士の曙」などなど、いろんな花があるもんだ。

ボタンを堪能したあとはフジ棚へ。こちらも見事に咲いていて、しかも、あたりにただよう、い~い香り。甘い蜜を求めて、ハチもたくさん飛んでいる。

西新井大師のフジは樹齢700年ともいわれる。フジは、つるの巻き方によって右巻きの「野田フジ」と左巻きの「山フジ」に分けられるんだとか。へー、知らなかった。
で、西新井大師のフジ棚は紫の野田フジ。フジは上方から花をつけ下へと次第に咲いていき、大きいもので約1mにまで延びる。例年4月下旬に満開となるが、今年は春先の天候不順の影響で見ごろが例年より1週間ほど延びた。おかげで、ボタンとフジをいっぺんに楽しめるというわけだ。見ごろはGW中という。

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