善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

御獄山と白寿の湯

ゴールデンウィーク恒例の日帰り登山+温泉。
今年は埼玉・神川町にある「御獄山(みたけやま)」をめざす。

全国に御獄山は数々あれど、われわれがめざすのは群馬県とほとんど県境を接する標高343メートルの低山。参加は総勢9名。例年子どもたちも参加していたが、年々山登りより温泉に比重が移り、軟弱コースになってしまったため、「面白くない」と子どもたちは5日に奥多摩の川苔山に登ることになり、本日の参加は大人だけ。

7時30分に西荻窪駅に集合し、新宿、赤羽をへて高崎線本庄駅着が9時30分。高崎線は意外に空いていて、みんな座れてぐっすり朝寝。バスもガラガラでやっぱりぐっすり。30分ほど乗って、新宿下車。

10時半すぎごろより山歩き開始。金鑚(かなさな)大師(大光普照寺)ではちょうど護摩焚き供養が行われていた。隣は金鑚神社。金鑚とは金砂の意味だとか。昔は金の産地だったのだろうか。あるいは、近くには鉄や銅の鉱山があったというから、それとの関係だろうか。
境内には国指定の重要文化財・多宝塔があり、天文3年(1534)の建立という。

階段状の山道を登っていく。ウッドチップを敷きつめたのか、フワフワしていて歩きやすい。途中、いくつもの句碑と石仏。

国指定の天然記念物、鏡岩がある。説明板によると「約1億年前に関東平野関東山地の境にある八王子構造線ができたときの岩断層活動のすべり面である」。昔はもっとピカピカしていて、鏡岩に向かうと「人影顔面のシワまで明細に写り、まるで鏡に向かうようだった」と江戸時代の書物にあるとか。

さらに岩場を登っていくと岩山展望台。360度見晴らせて、なかなかのながめだった。
いったん鞍部にもどり、御獄山山頂をめざすが、かなりの急坂で備え付けのロープで登るも、見晴らしが悪くてガッカリ。ただ、わずかの時間だったがアドベンチャー気分を味わったのが救い。

再び鞍部に戻り、温泉への道をたどろうとするが、標識がない。それでも方角を頼りに下っていくと車道に出る。イロハ坂のようにくねっていて、地図とも符合するのでそのまま行く。途中、民家で道を聞いて、温泉に到着したのは午後1時ごろ。2時間ほど歩いた計算だ。

温泉は「白寿の湯」。以前から名前だけは知っていて、「日帰り温泉では関東屈指の名湯」とかいうウワサを聞いていて、実は山登りよりここに来るのがきょうの目的。

さっそく湯に入ると、赤茶色に濁ったお湯は塩ッ辛い。泉質はナトリウム-塩化物強塩泉で、地下750mの古世層から湧き出ており、源泉の温度は25℃と低いため加熱してあるものの、かけ流しという。溢れたお湯によって床一面が赤茶色に変色し、千枚田状態になっている。内湯は少々熱いが、露天風呂はぬる湯でいくらでも入っていられそう。

湯から上がると大広間に陣取り、まずはビールで乾杯。その後、飲んで食べて、午後3時56分のバスで再び本庄へ。西荻窪駅に帰着したのは7時前。駅前の飲み屋でまたまた乾杯し、気がついたら朝だった。

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