善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

半夏生と磯菊の葉

日曜日朝の善福寺公園は曇り。風は涼しいが、ときおりさす日差しが強くて、日中は蒸し暑そう。
上池の上空をたくさんのツバメが舞っている。朝食の時間か。

公園を1周して、帰りに善福寺に寄ると、ハンゲショウの葉がたくさん茂っていて、稲穂のような花を咲かせていた。葉は誰かがイタズラしてペンキを塗ったように白くなっているのが特徴。半分しか白くなってないのも多く、それで「半化粧」の呼び名もあるらしいが、正しくは漢字で「半夏生」。
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夏至から数えて11日目から七夕(7月7日)のころまでのことを半夏生といい、そのころに花が咲くことから半夏生という呼び名がついた。

葉が白くなるのは花が咲く時期だけという。花粉を媒介してもらうため、虫を呼び寄せようと葉を白くしているといわれている。事実、花が咲き終わると白い部分はなくなってふつうの緑色っぽくなる。

半夏生のそばに、かわった葉をつけたのが群生している。
白い縁取りで、美しい幾何学模様。
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何という植物だろうと帰って調べると、イソギクとわかった。

イソギクは千葉県犬吠崎から静岡県御前崎に至る海岸の崖地に生育する多年草。磯に咲くので磯菊。
葉は長さ4~8㎝ぐらいで厚く、裏面には白毛が密生しており、毛は葉の縁まであるので表面から見ると葉が白く縁取られているように見える、と解説書にある。

葉に毛が多いのは、海岸の崖地という乾燥しやすい場所で育つので、何とか適応しようとした結果なのだろう。

秋には小さな黄色の花を咲かせるという。