日曜日の善福寺公園は曇り。風があり、比較的すごしやすい。
公園のとなりの「子ども広場」のあたりの道端に、カタバミらしい花がいくつも咲いている。
帰って調べたら「ムラサキカタバミ」だった。
もとは江戸時代に観賞用として持ちこまれた草花で,原産地は南アメリカ。今では帰化植物の代表選手みたいになっているという。
それにしてもカタバミとは変わった名前だ。漢字では酢漿草、片喰。酢漿草というのは葉っぱが酢漿に似ているからという。片喰は食に関係しているのか。傍食ともいう。昔は食用にもなったのだとか。
カタバミの葉は3個の葉からなる複葉で、家紋にも多い。ムラサキカタバミは江戸時代以降としても、多くは昔からある植物なのだろう。三つ葉であらわす家紋のカタバミについての江戸時代のこんな小噺がある。
「紋所というものは、めったに変わるものではない。みな、それぞれにいわれがある」
「ハハァ、そんならあのかたばみは、何の形だ?」
「あれは、その、3人の尻だ」