善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

カワセミとゴイサギ

けさの善福寺公園は晴れ。あまり風を感じず、なんかどんより。

上池の弁天島あたりの杭の上にカワセミが1羽。きのうと同じところで、遠い。
下池にまわると、3本の杭の上に3羽の鳥。
はじめカルガモかなと思ったが、カモがあんなに高く上がるはずはない。
近づくと3羽のゴイサギ。鋭い目を光らせて、3羽揃い踏みという感じ。
近くに寄ってもジッとしている。1羽をパチリ。

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上池に戻り、ラジオ体操をしていると、スイレンのあたりにいつの間にかカワセミが1羽。
ときどきエサをねらってダイビングしている。
きょうは、きのういた相方はいない。
体操が終わるころ、フイに飛び立ったかと思うと、しばしホバリング
数秒だったが、あんなに長い時間ホバリングするのを見たのは初めて。
やがてスィ~ッと弁天島方面に飛び去って行った。

そういえば、きのうのテレビのニュース(どこかの町で昆虫展の話題)を見ていたら、フヨウの蜜を吸っていたシジミチョウみたいな小さなチョウチョは、「イチモンジセセリ」か「チャバネセセリ」かのどちらかと判明。

イチモンジセセリは、本州、四国、九州、沖縄に分布し、公園や河川敷き、それに住宅の庭などを生息環境とする。セセリチョウセセリチョウ亜科に属する。

「イチモンジ」は漢字で書くと「一文字」。その由来は、後翅裏の銀紋が一文字状に並んでいることからきているとか。
「セセリ」は「挵」と書く。意味は「つつく、いじる、ほじる」。
安部公房の作品に「男は、黄色い歯を舌先でせせりながら」(『他人の顔』)、松尾芭蕉の『奥の細道』で「蚤・蚊にせせられて眠れず」とある。
小さなチョウが、エサをつつくように食べる様子がその名の由来かもしれない。

イネやススキなどイネ科の植物が好物で、イネの害虫とされて「イネツキムシ」などと呼ばれているらしい。都会はイネが少ないから、かわりにフヨウの蜜を吸っていたのだろうか。

一方のチャバネセセリ(茶羽挵)は、東アジアからオセアニアにかけての暖地に分布し、日本周辺では本州(越冬は関東沿岸部、中部地方以南の暖地)から南西諸島にかけて分布している。
やっぱり好物はイネ科の植物。

両者はとてもよく似ているが、イチモンジセセリは後翅表面に紋があるが、チャバネセセリにはない。また、チャバネはイチモンジに比べて翅が縦に長く、後翅裏の白斑は円形に小さな白点であることで区別が可能という。

すると先日見たのはチャバネセセリだろうか。
そう思ってけさもチョウを探したが、けさはなぜか見つからなかった。あしたじっくり観察することにしよう。