善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

ロウバイの中の花

きのう29日の善福寺公園は晴れ。
下池を歩いていると、目の前で鳥同士のケンカ。
ヒヨドリだろうか、ハトぐらいの大きさの鳥がハトを攻撃。ハトは逃げ去る。
縄張り争いに勝って、悠然としていた。
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下池の水が善福寺川に落ちる辺りに行くと、きょうも高い木の梢にカワセミ
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ジッと下をにらんでいたから、エサの小魚を探しているのか。
去年の暮れ以来、このあたりでカワセミをよく見る。

公園のあちこちでロウバイが咲き出し、いい香りが漂っている。
ロウバイは花がカップ状に下向きに咲くため、普通に見ていては花の中は見えない。下からのぞいてみる。
花の中をのぞくと、もう1つ花が見えた。
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雄しべが放射状に広がっているのだ。

雄しべが広がっているのは、咲き始めたばかりの花だという。
中央に雌しべがあり、いつでも受粉オッケーよの状態。
一方、広がっている雄しべからはまだ花粉は出ていない。
数日すると、おもむろに雄しべが中央に集まり、葯(やく、花粉を作るところ)から花粉をたくさん出すようになる。
ただし、雄しべの葯は雌しべに対して反対側についているので、自分の花粉が雌しべにつかないようにしている。

なぜこんなことをしているかというと、雌しべと雄しべの熟す時期と場所というか空間をずらすことによって、自家受粉を避けているのだとか。
ずらしているうちに鳥や虫に花粉を運んでもらおうという算段なのである。

人知れず涙ぐましい努力をしているロウバイの花。