善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

イバラとハチ

土曜日朝の善福寺公園は快晴。風がさわやかですごしやすい。
日増しに濃くなる公園の緑。

下池に回ると、入口あたりに今年もイバラの花が咲いている。「イバラの道は険しくて」のあのイバラ。
いい匂いがするので鼻を近づけると、ハチも寄ってきていた。
これは熊ん蜂か?
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そういえば、ロシアの作曲家リムスキー=コルサコフの曲に「熊蜂の飛行」というのがあるが、プーシキン原作のオペラ「サルタン皇帝の物語」第3幕に登場する曲で、蜂が目まぐるしく飛ぶ様子が、羽音を模した見事な曲調で奏でられていて、オペラそのものよりこの「熊蜂の飛行」のほうが有名になっている。

この曲は日本では「クマンバチの飛行」などとも訳され、クマンバチは地方によってはスズメバチの別名でもあることから、「あの曲は凶暴なスズメバチが大挙して飛んでいく様子を描いたもの」と誤解している人も多いようだ。

しかし本当はクマンバチ(スズメバチ)でもクマバチでもなく、マルハナバチというミツバチの仲間が飛ぶ様子を描いた曲。

スズメバチスズメバチ科に属する大型の蜂。攻撃性が強く、巣に近づいた人を襲うことがある。英語ではhornetとかwaspという。
一方、クマバチはミツバチの仲間で、ミツバチ科クマバチ属の蜂。やはり大型で、このためスズメバチと混同されることがあるがミツバチと同じく花粉や花蜜を集めるハナバチの一種。英語ではxylocblebee。
クマバチよりミツバチに近いのがマルハナバチ。ミツバチ科ミツバチ亜科マルハナバチ属の蜂で、形はミツバチに似ていて丸みを帯びており、毛深くて、ミツバチより少し大きいのが特徴。英語名はbumblebee。
実は「熊蜂の飛行」の「熊蜂」はロシア語も英語も「マルハナバチ」。曲名は英語で「flight of bumblbee 」となっている。

けさ見た熊ん蜂っぽいのもマルハナバチだろうか。

同じイバラの花に今度は別の種類の蜂。こちらはアシナガバチだろうか。
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