善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

春爛漫

地元のミニFM放送局「ラジオぱちぱち」が10周年を迎えた。
2001年4月11日が第1回放送。きょう4月9日の公開放送がちょうど10年の節目となった。
感慨深い放送のはずだが、きょうは内容がてんこ盛りで、あわただしく始まり、あわただしく終わった。
夜の再放送で感慨にふけよう。

けさの善福寺公園は雨模様の不穏な空。風が強い。
サクラは満開だが、風に散らされている。
「自粛」の影響か、雨模様だからか、場所取りのビニールシートは少なかった。
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サクラ満開だが、ほかの花も咲いていて、春爛漫といった感じだ。こちらはハナカイドウ。
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ハナカイドウは、漢字で書くと「花海棠」。
バラ科で、中国原産。唐の玄宗皇帝が楊貴妃を評して「海棠の睡り未だ足らざるのみ」と、ほろ酔い加減で寝入ってしまった楊貴妃を海棠にたとえた、という故事が唐書に載っているから、「海棠」という言葉も中国からきたのだろう。
ちなみに、美人の眠りを「棠睡(とうすい)」というんだそうだ。
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ヤマブキもあちこちで咲いていた。
こちらは漢字で書けば「山吹」だが、細い枝が、山の微風にもサヤサヤとよく揺れ動くことから「山振」とされ、これが転化して「ヤマブキ」となった、という。
なるほど、「万葉集」にもヤマブキを「山振」と当て字する歌があり、なかなか美しい解釈で思わず同意したくなるが、違う説があってもいいように思う。
花の色が黄金色に見えたからではないか。
黄金とはすなわち金貨、大判・小判のことである。あるいは鉱山から採取した原石から金銀などを吹き分けることも山吹といったという。
花の色が金に見えるとなると、ちょっと無粋な気もするが・・・。