リビアは旅行者も含め完全禁酒の国。日本を出発する前、酒なしでいられるかと不安だったが、さすがに1日あちこち行って疲れるためか、酒なしで眠れぬこともなく、ベッドに入ればバタンキュー。毎日快眠だった。
食事は昼も夜も、毎日同じようなメニューだった。
まず前菜としてショルバと呼ばれるスープが出る。少し辛めのリビア風ミネストローネみたいなので、羊や魚で出汁をとり(タコかイカで出汁をとったものもあった)、トマトやレンズ豆が入っていたり、肉が少々入って入りして、なかなかいける味だった。つくる人によって味が違うので、待つのが楽しい。
食事はまずスープから。これがけっこういけた
まず前菜としてショルバと呼ばれるスープが出る。少し辛めのリビア風ミネストローネみたいなので、羊や魚で出汁をとり(タコかイカで出汁をとったものもあった)、トマトやレンズ豆が入っていたり、肉が少々入って入りして、なかなかいける味だった。つくる人によって味が違うので、待つのが楽しい。
食事はまずスープから。これがけっこういけた
たいがいがスープと一緒にサラダがつく。予想外だったのは野菜の豊富さで、サラダはトマト、キュウリ、タマネギ、オリーブ、青い葉っぱものなどが細かく刻まれて出てくる。豆も多く出た。サラダ自体は味がついてなくて、オリーブオイルとビネガーをかけて食べるが、最初のとき古いオリーブオイルの味に閉口して、それ以来、塩をかけたり、どなたかが持ってきた和風ドレッシングをかけたりして食べた。
サラダは自分で味つけして食べる
サラダは自分で味つけして食べる
メインは肉(牛肉かチキン、羊、ハトのときもあった)か魚に、クスクス(粟粒状のパスタの一種)かライス、スパゲッティ。全然期待していなかったライスがけっこうおいしかった印象がある。ジャガイモがついてくることもあった。
砂漠に行くとき移動キッチンでつくってくれた料理。
砂漠に行くとき移動キッチンでつくってくれた料理。
意外とライスがおいしかった
酒のない食事はやはりさびしかった。食事のときの飲物といえば水かコーラかファンタのようなジュースしかない。ジュース飲みながら食事はしたくないし、ノンアルコールビールもあることはある(ちなみに小瓶1本3ディナール、1ディナールは60~70円)が、やはり味気ない。
ノンアルコールのビールにジュース
ノンアルコールのビールにジュース
酒は単なるアルコールに非ず。どこの国でも、食事に酒はつきもののはずで、たいがいが日本食に日本酒が合うように主食の穀類を酒にしている。一杯やりながら食べることが食事をおいしく豊かにさせるのに、水を飲みながらでは何ともさびしい。
このまま飲酒禁止が続くなら、おそらくリビアで食文化は栄えまい、と思った。
大部分が砂漠で雨も降らず、水が少ない国だけに、水にまつわることはけっこうおろそかにされていた。
まずトイレは、多くがあまりきれいじゃない。数も少ない。驚いたのは男性トイレには小便器がなかったこと。(1カ所だけ、どこかの博物館にはあった)
ということは、男性は小便程度ではトイレは使わないのか。
まずトイレは、多くがあまりきれいじゃない。数も少ない。驚いたのは男性トイレには小便器がなかったこと。(1カ所だけ、どこかの博物館にはあった)
ということは、男性は小便程度ではトイレは使わないのか。
風呂も劣悪。どんなに立派そうに見えるホテルでも、シャワーしかなくてお湯はぬるいし、水の出もチョロチョロ。日本に帰ってたっぷりの湯に浸かり、シャワーをジャブジャブと浴びた快感はなんともいえない、と思うのは日本人のみか?
ただし、リビアの内陸部は乾燥しているので、暑くてもそれほど汗をかかない。高温多湿で風呂を好む日本人とは違うかもしれない。
ただし、リビアの内陸部は乾燥しているので、暑くてもそれほど汗をかかない。高温多湿で風呂を好む日本人とは違うかもしれない。