先日、善福寺公園に鮮やかなオレンジ色の見慣れない花が咲いていると書いたら(写真は7/17付参照)、kyoko5346「下手のよこ好き陶芸記録」のブログに「ヒメヒオウギスイセン」と紹介されていた。
けっこうあちこちで咲いている花らしいですね。
それで気になって調べたら、ヒメヒオウギスイセンは、ヒオウギスイセン(檜扇水仙)に似ているけど、小型でやさしい感じがするからというので姫檜扇水仙。(そうか姫は小柄でやさしいイメージなのか)
南アフリカ原産のアヤメ科クロコスミア属の種が、ヨーロッパで園芸品種として改良されたもので、各国でよく栽培されるほか、逃げ出したものが野生化しているのだとか。
交配親は「ヒオウギスイセン」と「ヒメトウショウブ」。葉っぱの部分がヒオウギに似ているというので「檜扇」。
日本に入ってきたのは明治の中ごろのことで、そのときの名は「モントブレチア」。モントブレチア(Montbretia) は、フランス人モントブレットとかいう人の名前にちなむ。名前に「水仙」とついているが、いわゆる「スイセン (Narcissus tazetta )」とはまったく別の植物。ヒメヒオウギスイセンはアヤメ科、スイセンはヒガンバナ科またはユリ科に分類されている。
ちなみに、属の学名「クロコスミア (Crocosmia)」には、「サフランの香り」という意味がある。乾燥させた花を湯に入れるとサフランに似た香りがするのだとか。