善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

ジャコウアゲハはなぜ麝香

日曜日朝の善福寺公園ははじめ曇り、やがて晴れてくる。木陰を歩くと風が涼しい。
 
池をめぐっていると、目の前にカワセミが止まっていた。
お尻をツンと上げたポーズがカワイイ。
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場所を移動して、盛んに首を動かしながらエサをねらっていた。 
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日陰を歩いていると、けさはやけにキマダラヒカゲが多い。
2羽が縦に仲良く並んで止まっていた。 
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羽がかなりボロボロのアカボシゴマダラ。それでもヒラヒラと飛んで行った。
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白っぽいチョウがせわしなく飛んでいる。
ジャコウアゲハのメスのようだ。 
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オスの成虫が麝香(じゃこう)のような匂いをさせることからジャコウアゲハ。オスは光沢のある黒い色をしているが、メスは明るい褐色。体に毒を持っていて、麝香の匂いはそれを天敵に知らせているのだろう。
 
ジョコウアゲハが好む食草はウマノスズクサで、幼虫はこれを食べて成長する。ウマノスズクサは毒を持っていて、ほかの昆虫に食べられないよう身を守っているが、ジャコウアゲハはこの毒に耐性を持っているので平気でムシャムシャ食べるし、ウマノスズクサの毒を体内にため込んで、自分の身を守るために利用している。
 
ナント賢い戦略。
とすると、ジャコウアゲハがいるところ、ウマノスズクサがあるはずだが、けさ見たジャコウアゲハはしきりに羽ばたいてあちこち移動していたから、ウマノスズクサを探していたのだろうか。

ウマノスズクサはツル性の植物で、葉っぱに特徴があって馬の顔の形かトランプのスペードのマークに似ているという。