善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

「運び屋」のち「やきとん」

クリント・イーストウッド監督・主演の最新作「運び屋」を観る。

平日の昼間にもかかわらず客席はいっぱいだった。

2018年製作。原題は「The Mule」。
出演はクリント・イーストウッド(アール・ストーン)、ブラッドリー・クーパー(コリン・ベイツ捜査官)、ローレンス・フィッシュバーン(主任特別捜査官)、マイケル・ペーニャ(トレビノ捜査官)、ダイアン・ウィースト(アールの妻のメアリー)
イーストウッドの娘のアリソン・イーストウッドがアールの娘役で出ていた。

87歳の老人が1人で大量のコカインを運んでいたという報道記事にヒントを得て、長年にわたり麻薬の運び屋をしていた孤独な老人の姿を描いたドラマ。
家族をないがしろに仕事一筋で生きてきたアールだったが、いまは金もなく、孤独な90歳の老人になっていた。商売に失敗して自宅も差し押さえられて途方に暮れていたとき、車の運転さえすればいいという仕事を持ちかけられたアールは、簡単な仕事だと思って依頼を引き受けたが、実はその仕事はメキシコの麻薬カルテルの「運び屋」だった・・・。

アールの最後のセリフ「時間が大切なんだ。時間は金では買えないんだ」という言葉が胸に迫る。
彼の場合「時間」とは「家族とすごす時間」のことだった。
たしかに失った時間は取り戻せない。
しかし、埋め合わせするための時間をつくり出すこともできる。

最初のころはガタのきた年代物のピックアップトラックに乗っていたが、運び屋の仕事で大金を手にするようになってからはピッカピカの新車の真っ黒なリンカーンMark LTピックアップに乗り換えたアール。
そんな高級車に乗って、しかも朝鮮戦争退役軍人を示すナンバープレートをつけて、90歳になろうという老人がまさか麻薬の運び屋とは誰も思わない。
車を運転しながらラジオから流れるカントリーミュージックに合わせて歌うシーンがなかなかイカしてた。
クリント・イーストウッドはたしか88歳だから実年齢にふさわしい役。
しかし、少しも年寄りくさくなく、見ている年寄りも元気をもらって自信がつく感じ。
ちょっと猫背ふうだったが、あれは190㎝の身長を低く見せようとする役づくりの結果だろう。
アメリカン・スナイパー」のブラッドリー・クーパーも寡黙な麻薬捜査官役でいい味を出していた。

映画を観たあとは飲んべえ仲間と高田馬場で落ち合い、イッパイ、というか、2杯、3杯、4杯・・・。
最初に行ったのは「てるてる」というやきとんの店。
やきとり1本100円というバカ安の店。となると味は?と心配になるが、味もグーだった。
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やきとんだけでなく刺身も新鮮。
イワシがこんなにデカイ。
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ほかにやきとんをいろいろ食べて、生ビールのあとは角ハイボール、日本酒いろいろと飲む。

2軒目は駅近くの「ちゃぼ」というヤキトリと季節料理の店。
1959年(昭和34年)創業というからなかなかのの老舗。
家庭的な雰囲気で、感じのいい店だった。