善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+映画「カリートの道」

チリの赤ワイン「モンテス・リミテッド・セレクション・ピノ・ノワール(MONTES LIMITED SELECTION PINOT NOIR)2016」
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チリ最高峰のワインを造り出すワインメーカー、モンテス社のワイン。
リミテッド・ピノ・ノワールは生産量が少なく、稀少なワインだそうで、年間生産量は約4500ケースほどだとか。
世界中を渡り歩いて修行した社長兼醸造責任者であるアウレリオ・モンテス氏が半分趣味、あるいは実験的に造っていたワインというが、なかなかおいしいワイン。

ワインの友で観たのは、NHKBSで放送していたアメリカ映画「カリートの道」。
1994年公開の作品。原題「Carlito’s Way」
監督ブライアン・デ・パルマ。出演はアル・パチーノショーン・ペンペネロープ・アン・ミラージョン・レグイザモヴィゴ・モーテンセンほか。

だいぶ前に録画した映画だったので内容を忘れていて、観る前、ハテどんな映画だったかなと思った。「カリートの道」という題名からして牧歌的な物語かなと見始めたら、アル・パチーノ主演とわかって即、暗黒街の映画だなと悟る。

1975年のニューヨーク。暗黒街の大物として君臨していたカリートアル・パチーノ)は30年の刑期を5年で終えて出所した。街はすっかり仁義を失い、恋人だったゲイル(ペネロープ・アン・ミラー)と再会した彼は裏の世界から足を洗い、新しい人生を歩もうとする。しかし、親友の弁護士デイヴ(ショーン・ペン)に借りを返すため、再び抗争に巻き込まれていく。

途中、かつてカリートの仲間だったが銃で撃たれて車イス生活を余儀なくされた男が出ているが、よく見たら「ロード・オブ・ザ・リング」でアラゴルン役をしていたヴィゴ・モーテンセンだった。カッコイイ役から一転してオシメを離せない体になったと泣きながら訴える役だったが、なかなかの熱演だった。

最後のグランド・セントラル駅での銃撃戦が迫力あった。
カリートは危険を侵して大金とともに2人の子どもを身ごもったゲイルの待つグランド・セントラル駅からマイアミへ逃亡しようとするのだが、待ち受けていたのは復讐に燃えるギャングども。
エスカレーターでの撃ち合いがスゴイ。
このシーンを見て、やはりブライアン・デ・パルマ監督の「アンタッチャブルケビン・コスナー主演)」の銃撃戦シーンを思い出した。赤ん坊を乗せた乳母車が階段を落ちるシーンだが、あのシーンはかつてのソ連の映画監督セルゲイ・M・エイゼンシュタインの「戦艦ポチョムキン」の階段シーンのオマージュだった。
社会主義リアリズムによって生み出されたエイゼンシュタインモンタージュ理論は脈々と生きているというわけか。だいぶ薄まった感はあるが。