東京都美術館で開催中の「没後50年 藤田嗣治展」に行く。
平日だったこともあってか、それほどは混んでなかった。

没後50年ということで内外の美術館が所蔵する約120点を集めた大回顧展。
これだけのたくさんの藤田作品を見たのは初めてだ。
平日だったこともあってか、それほどは混んでなかった。

没後50年ということで内外の美術館が所蔵する約120点を集めた大回顧展。
これだけのたくさんの藤田作品を見たのは初めてだ。
乳白色の下地に細い墨色の線で描かれた作品など、どれも描写力はすばらしく、技巧的にはスゴイと思う。しかし、どれも美しすぎする。
戦争画の「アッツ島玉砕」にしても鬼気せまるものもあるにはあるが、ピカソの「ゲルニカ」と比べれば感動は薄い。まあ戦場の絵と市民を殺戮する絵とでは比較してもしょうがないが。
戦争画の「アッツ島玉砕」にしても鬼気せまるものもあるにはあるが、ピカソの「ゲルニカ」と比べれば感動は薄い。まあ戦場の絵と市民を殺戮する絵とでは比較してもしょうがないが。
それでも今回の回顧展で好きだったのは、「エミリー・クレイン=シャドボーンの肖像」「ヴァイオリンを持つ子ども」「人形を抱く少女」などの1922~23年に描かれた肖像画。
そのうちの「エミリー・クレイン=シャドボーンの肖像」。


見ていて作者の気持ちというか心が伝わってきた。
特に目の表情。「ヴァイオリンを持つ子ども」なんかはどこか訴えるものがあって、洗練されすぎていないところがいい。
特に目の表情。「ヴァイオリンを持つ子ども」なんかはどこか訴えるものがあって、洗練されすぎていないところがいい。