善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

希少植物 ミツガシワの花

日曜日朝の善福寺公園は快晴。はじめ風が冷たかったが、次第に暖かくなる。

ナント、水辺にミツガシワが群生していて、いくつもの花を咲かせていた。
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4年ほど前の今ごろ、水中から葉っぱが出ていて、3枚の葉がカシワの葉に似ているのでミツガシワでは?と思ったが、はっきりはわからなかった。
そのときもその後も、花が咲いているのは確認できなかったが、今年は立派に咲いていた。

ミツガシワは日本を含め北半球の主として寒冷地に分布していて、湿地や浅い水中に生えている。だから、東京のど真ん中の、こんな場所に生えているのは珍しい。
ただ、約200万年前の氷河期にはミツガシワは北半球全体に分布していたといわれ、まれに温暖な地域でも自生している。
こたとえば東京・練馬区石神井公園三宝寺池にも自生していて、氷河期の生き残り(残存植物)と考えられている。ちなみに三宝寺池のミツガシワはほかの水生植物群とともに国の天然記念物に指定されている。

ミツガシワの名前の由来は葉がカシワ(槲)の葉に似ていて、3枚の小葉が付くからといわれる。
地下茎を横に伸ばして広がり、4~5月に白い花を総状花序に多数つける。
花をよく見ると、白い縮れた毛をたくさんつけている。寒さに対抗するための植物の知恵だろうか。
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それにしても、なぜ今年になってこんなにも咲いたのか?
氷河期の生き残りの希少植物だけに、よほど適した自然環境でないと自生・繁殖は難しいだろう。
その点、豊富な湧き水に恵まれているのが善福寺公園だ。その自然の恵みが、ミツガシワに開花を促したのだろうか。
特に去年の秋の台風21号のときは、池の周辺のあちこちで湧き水があった。
以来、公園周辺の地下水脈はより豊かになったのではないか?

ミツガシワを発見してうれしい気持ちで池を1周。
スミレの花が咲いていた。
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新緑の中のゴイサギ
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ウグイスの地鳴きが聞こえる。
耳をそばだてていると木々の間から顔を出してくれました。
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オハヨーといってるようです。

上を見上げてカワイイのポーズ。
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また、毎日の散歩が楽しくなる。