善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

70年ものワインを飲む

1947年、つまり今から70年前につくられたヴィンテージワインを飲む。
イタリア・ピエモンテ州の赤ワイン。ネッビオーロ100%のバローロ
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プレゼントでもらったのでありがたくいただいて飲んだが、さぞや値段も高かっただろうと思う。

生産者のフォンタナフレッダ社は1878年設立の歴史あるワイナリーで、初代イタリア国王エマヌエーレ2世の息子によって創業されたんだとか。ピエモンテを代表するワインであるバローロは、彼の尽力によって世界的にも有名で高い評価を獲得するようになったといわれる。

1947年はピエモンテ州は天候に恵まれ、素晴らしいワインが生み出された当り年だったというが・・・。
それから70年、いったいどんな味なのか?

興味津々でコルクの栓を抜く。
かなり時代がたっているためか、途中でコルクがボロボロとなってしまった。
何とか開栓。
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ふくいくとした香りが鼻腔をくすぐる。
飲んでみると、はじめて強い酸味を感じたが、飲み進めるうちにやわらかくなって、とても飲みやすくなる。長年閉じ込められてきた世界から、突如、空気に触れて、次第にその空気となじんできたのだろうか。
これはおいしい!

普段飲んでいる2年や3年もののワインとはかなり違う感じ。
どこかで飲んだような味・・・・、そうだ、例えていうなら沖縄の泡盛の古酒、クースーみたいな味。
熟成した味とでもいおうか、年代ものの日本酒やウイスキーにも似ている。
 
醸造酒でも蒸留酒でも、ときがたつにつれてピュアな味に収斂されていくのだろうか?